追記&補足
この記事を日が経ってから読み返すと、最終回のあれやこれやに打ちのめされて作中の台詞も一時的に飛んだりしている様子がうかがえて、ちょっと恥ずかしい……。
でも、そこを訂正しちゃうのももったいないというか、
この「水星の魔女」というカテゴリーを設けて各話感想を綴ってきた意味が
なくなってきてしまうので、あえてこのままで残しておきます。
ただ、これだけでは全く書ききれていないので、
できれば他の「最終回感想」も併せてお読み頂けるとうれしいです。
(→「水星の魔女」カテゴリー記事一覧)
まだリアルタイムで一度だけ視聴した状態でこれを書いています。
最後まで見届けた直後の素直な感想としては「……(ぽかーん……)」でした。
私はグエルくんの恋心を応援していて、最推しはグエスレだったし、
再プロポーズとか結婚とかにも期待しつつ、
「まぁ、でも、スレッタとミオリネの絆を強調しつつ、
『どのカップリングもこの先どうなるかわかりませんよ』みたいな
ふわ〜っとしたラストで締めくくるんだろうな」
と予想していました。
でも、スレミオ(スレミオスレ? っていうの?)で終わるんだ?
グエスレ要素、一緒にクワゼロに向かったところで終了、ですか?
グエルくんのこと、第一印象(初登場時)は
「わー、へんなあたま〜」で、
第3話で「この子、応援したくなるなぁ……、ってプロポーズ!?」
って好きになって、
第5話の「場所はどこだ……!」&「こいつに何をした!」etc.
でグエスレにはまって、
第9話のロマンチック街道で切なくなって、
第12話の「俺はまだスレッタ・マーキュリーに進めていない!」
という叫びと涙でズガーンと本格的に沼に突き落とされて、
以来ずっと、彼がついに進める日を願っていたのですが、
脚本的には第17話の「気持ちは伝えられたさ」&
第22話の「馬鹿だな、俺は」で完結しちゃってた感じ、なんですか?
いや、最終決戦ではメインキャラが誰も死なずにすんだのは
すごいなぁ、よかったなぁ、と思うし、
見方によっては、先述したような
「今後についてはご想像にお任せしますEND」かもしれないけど、
指輪……、指輪……、うーん……。
グエスレが成立しなかった(本編中では明確にそう描写されなかった)、
というのはやっぱり淋しいし、残念です。
でも、そういう個人的な感情は置いといても、
これまでグッズやプロモーションなどで
散々プロポーズシーンを使い回してきたのに、こんな仕打ちってひどいよ。
可哀想でしょ、あんまりにも。
彼があれだけ過酷な運命を辿ってきたのは、一体何だったのか。
地球の現状を目の当たりにしたことだって、
それが彼自身の生き方とか、自社の事業・運営にはぶっちゃけ影響してなさそうで、
ほんとにもう……、何だったんだ?
そして、私はミオリネのことも嫌いではないし
スレッタとミオリネがちゃんと仲良くなってほしいとずっと思っていました。
ただ、私は、例えばプリキュアを見ている時は
女の子同士の想いの強さや絆の深さにしょっちゅう涙ぐんだりしているんですが、
第2シーズンでは、そういう、グッときたりほろっとしちゃう描写が
彼女たちからは感じられなくてですね……。
まだ第1シーズンの頃の方が、お互い大事な存在になりつつあるんだな、
と素直に応援できたのですが。
だから、第23話でミオリネが突然「家族になるんだから」とか言い出して
「へっ!?」って驚いちゃったんですよ。
公式がこの2人をカップルとして扱っているのは
OP&ED、そして他の企画などで明らかでしたが、
「愛情とか友情とか名前のつけられない、特別な間柄、大親友」
というところへ着地するんだろうな、と思いつつ、
第22話の時点でようやく対等な関係になったんだな、
しかしこれ、ラストまでに間に合うか? と心配していました。
うーん……、間に合ったというか、無理やり間に合わせたような、
描写をすっ飛ばされて、知らないうちにまとまっちゃったんだ!?
って感じで、何かちょっと、うーん、困惑してる……。
最初からここへ着地させるつもりなら、
男の子側からの恋心やその描写をカットして、
ヒロイン2人の成長物語にしっかり尺を取って、見せてもらいたかったよ。
グエスレが好きだから文句言ってるわけじゃなくて、
むしろ女の子はみんな大好きなのに、
仲良くなっていく過程をすっ飛ばしてるからついていけないんですよ。
こないだ久しぶりに第3話を見て、
プロポーズシーンが目当てだったしそれももちろん楽しんだけれど、
「この時くらいのバディらしい関係なら、スレッタとミオリネ、
やっぱり好きだな、可愛いな」
と思っちゃったんですよね。
第2シーズンのスレッタは、
ミオリネに遠慮して言いたいこと言えない雰囲気になってて
さらに終盤では、慈愛の境地に至ってて、
これまた逆の意味で言いたいこと言えなさそうな、
全てを受け入れるような子になってて、
何だかちょっと、うーん……。
私がグエスレを応援していたのは、
彼らがこの2人でいる時だけは、
社長だの何だのいう肩書きのない、ただの男の子の顔を取り戻せたり、
言いたいことをぽんぽん口に出せちゃうところがすごく好きで、
そういう相手の存在って貴重だと思ったからです。
ミオリネはもしかしたら、プロスペラ&エリクトの罪も背負うつもりで、
彼女たちを守るという目的もあってスレッタを伴侶に選んだ、
という解釈もちょっと考えてみたのですが、何だかなぁ……。
ていうかキービジュ、あれはほんとに何だったのよ。
おそろいポーズのグエスレは?
ミオリネに必死になって向かってるシャディクは?
それに第17話、スレッタのお目々キラキラシーンは
じゃあ、一体何だったんだ?
明らかに、第11話のミオリネさんとのシーンよりも
しっかりじっくり見せてたよね?
男女カプだから応援してるわけじゃなくて、
全ての恋心を応援するスタンスで見守ってきたので、
それを丁寧に描写されていたキャラたちこそ
報われてほしいと思っていたんだけど、ねぇ……。
水魔女にはまって1年弱(イベントで番宣やガンプラを見て以来)、
とても楽しかったのはほんとうだし、
魅力的なキャラクターたちを好きな気持ちはこれからも変わらないけれど、
思っていたよりも深くダメージを受けてしまったかもしれない。
しばらくは無理せず、腑抜けで過ごそう。
まぁ、こんなテンションではありますが、終わっちゃったのは淋しいし、
一方で、緊張のあまり日曜は早朝に目を覚ます、なんてことはなくなりそうで
ちょっとほっとしていたりもします(ちなみに今朝は4時半起床)。
最近の二次創作事情というものに触れるきっかけになったし、
同人誌を買いまくって支払いがえらいことになってるし、
WEBオンリーというものにも初めて参加して楽しかったし、
この「水星の魔女」は、私にたくさんの出会いをくれました。
ありがとうございました。
いつものような形式の視聴感想は、
いつか気力が湧いたとしたら、また、そっと書きますね。
まずは自分用の記録として、生の感情をしたためておきます。
あきらめが悪いと言われても、私はグエスレが大好きです。
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「最終回感想」記事一覧
1:リアタイ直後の第一声
最後まで見届けた直後の素直な感想は「……(ぽかーん……)」。
2:物語には報いあれ
フィクションの中でくらい、キャラクターの苦労や努力は報われてほしい。特に、それが子どもなら。
3:指輪
「おそろいのキーホルダー」の代わり&「花嫁・花婿」のやり直し、という1つの解釈の提示。
4:スレッタの幸せ&自立
最後まで多くの謎を残したまま、成長させてもらえなかった主人公。
5:エルノラ&エリクト
プロスペラにはもっと徹底的に、愛ゆえに道を踏み外した哀れな母親として、輝いてほしかった。
6:罪と罰
自らの罪をきちんと精算したと思われるのはニカだけで、他は疑問や不安を残したままなのが気がかり。
7:エラン・ケレス
4号・5号・オリジナルについて。ちなみに3年後のエラン様に対しては、わりと好意的に解釈中。
8:グエル&ラウダ、ペトラ
義肢要素をペトラに負わせて、雑に片付けたのが許せない。
9:ライバル枠としてのグエル
彼の存在と経験を脚本が活かしきれなかったのは、心底もったいない。
10:ミオリネ&スレッタ
「ミオリネは脚本に贔屓された」との声が多いけれど、むしろ最大の被害者だったように思えてならない。
11:データストームとパーメット
「ガンダムの呪いの克服」すら叶えられず幕が閉じられたのは悲しい。
12:水星の魔女
呪いを祝福に変え「私はスレッタ・マーキュリー、『水星の魔女』です!」と名乗る姿を見たかった。
13:2周目視聴
リアタイ時にダメージを受けて以降、ずっと触れられずにいた最終回の録画を流しながらの実況風メモ。
14:MS&決闘・戦闘
母娘対決も見たかった。「主人公が女性パイロット&その母が黒幕かつパイロット」が活かされず残念。
15:問題点の洗い出し
これまで書いてきた内容を踏まえ、個人的な主観による「この作品のマイナスポイント」を改めて整理。
16:やっぱりグエスレが好き
最終回感想シリーズ、これにて完。2人の幸せをこれからも応援!
番外編:甥っ子に聞いてみた
小学生男子(推しはエラン(4号)&グエル)によるひとこと感想。