全校集会BD感想(昼の部&夜の部)

 2024/05/03 Fri

水星の魔女

水星の魔女 全校集会、昼の部・夜の部の映像を視聴しましたよ〜。
インタビューとか webCM とかの方と、CD のボイス集はまだですが、
それはまた、追々。

いやー、それにしても、昼夜どちらもきっちりフルで収録されているんだね。
こういうイベントのDVDなどを鑑賞するのは初めてなので、
例えば夜の部はダイジェスト版だったり、朗読劇のみ収録だったりするのかな、
とも思っていたけれど、ライブなども含めてまるっと楽しめる仕様になっていて、
何というか、手厚いな、と思いました。

そして、全体の感想としては、
「あ〜〜〜〜、行きたかったなぁ!」というのが6割と、
「いや、行かなくてよかったかもな……(スン……)」が4割、でしょうか。

……あ! いえ、あの、違うんですよ、
後者の理由はイベント自体に起因するものではないです。
そこらへんについては後述します。
「行くほどの価値がなかった」的な意味ではなく、
「行ったらご迷惑をおかけしていたかも」という危惧が生じた、みたいな感じです。

ああ、あと、イベント当日からしばらく、
ネットで感想やレポを読みまくっていたので、
ぶっちゃけそんなに新鮮な驚きや感動とかはなくて、
答え合わせをするような感覚でした。
あの時、詳細な感想を流して下さったみなさま、ありがとうございます!
ていうかみなさま、記憶力&再現力、すごいですね!?
私そういうの、メモ取ってもダメダメなのに……!
何はなくとも朗読劇! 朗読劇!
みんな楽しそうで何よりでした。
グエルくんもシャディクさんも、
好きな子にガンガン進んでいくところがイイネーイイネー!
ラウダくんも兄さん大好きっぷりが暴走していてイイネーイイネー!

決闘では、夜の部のニカ姉が可愛すぎて!
「整備しちゃうぞ♡」って、ンギャワイイ〜!!
というかキャストのみなさん、可愛いですよね〜。
男性陣もトークとか含めて、かっ、かわ……っ!! と思っていました。
能登さんのお声も、ずーっと聴いていたくなるくらい好きです。

トロッコだっけ? あの動くやつに乗りながらお芝居するのって、
高さもあるし、なかなか大変じゃないかと思うのですが(怖いよねぇ)、
そんな素振りも見せないところが、プロだなぁ。

そして、これまで水魔女の音楽(劇伴)については、
可もなく不可もなく……、くらいにしか思っていなかったのですが(ごめんなさい)、
「あー……、やっぱいいなぁ……」と、今さらながら気付いたりもしました。
ほんとうに、今さらすぎて、自分でもびっくりしていますが。
参加されたみなさまは、あれを生で聴けたんですよね。ふぇぇ〜……。

昼の部・夜の部ともに、最後の方で、
主演お2人のコメントや〆のやりとりがありましたけれど、
あそこでこちらも、うっかりもらい泣きをしてしまいました。
市ノ瀬さんもLynnさんも、いろいろプレッシャーもあっただろうけれど、
一生懸命にキャラに命を吹き込んで下さって、ありがとうございます。

水魔女は、どのキャストさんに対しても、
「あの子を演じて下さって、大切にして下さって、ありがとうございます」
という思いでいっぱいです。

全校集会を開催して下さったスタッフさんも、
この、ほぼ完璧なかたちで収録されたBDの発売まで尽力して下さった方々も、
ほんとうに、ありがとうございました&おつかれさまでした!

えー、それでは。
先述した、「行かなくてよかったかもな……(スン……)」
と思ってしまった理由についてもメモしておきますね。

結論を先に書いておきますが、
「もしも生アフレコをあの場で見ていたら、
 いつもの発作が出て、暴れてしまっていたかもしれない」
と自身に対して危機感を持ったから、です。
生アフレコ、というかストーリーダイジェストって、
名シーンだらけになったりすることが多いし、
実際、このイベントでも
TVシリーズ本編からあれこれチョイスして構成されていましたが、
いや〜〜〜〜、水魔女なぁぁんでこんな話になっちゃったんだろうな!?
最初の方はいい感じだったのに、途中からグダグダやんけ!
何なんコレ? なぁ、何なん????

ああやってコンパクトにまとめられると、
本編のしっちゃかめっちゃかっぷりがますます強調されて、
それなのにキャストのみなさまの熱演ぶりが素晴らしくて、
音楽もそれを盛り盛りに盛り上げていて、落差で頭がおかしくなりそうでした。

特に、スレッタとミオリネのシーンは、
取り上げられたものが個人的にはどれも不可解なものばかりで、
名台詞でも名シーンでもない、
未だにどう解釈したらいいのかわからないものだったりもして、……。
蒸し返すようで悪いんだけどさ、私、スレッタとボサリネさんのあのやりとり、
それぞれ単体の台詞としてもわけわからんし、
会話のキャッチボールにもなっていないと感じて、
すっごいノイズになってるんだよね。

「人を殺したことは間違いだと気付いた」はいいとして、
「間違いだと気付いたなら、そこから自分はどうするか」が重要だと思うのに、
「やったことは取り戻せない、前に行くしかない」が結論、なの?
何かちょっと、ん? え? えーっと、アレ????

スレッタのアレはギリギリ正当防衛に該当すると思っているけれど、
それでもやっぱり、「命を奪うこと」の重さを考えてほしかったし、
そのことを本編中で丁寧に描写してほしかった。
歴代のガンダム主人公って、職業軍人も多いけれど、
この子は学生で、直接的には戦争とは関わらずに生きてきて、
ちょっと前までは救助活動という、真逆の目的でエアリアルに乗っていたのに、
そこらへんのバックボーンが全然生かされていないというか、
繋がらないというか……。

しかも、「人殺しは間違い」という認識がある上で、
クインハーバーやクワゼロで虐殺者になってしまった母と姉に対して、
「肯定」しちゃったり、するんだ????
えっ、そんな、自分の意志で、自分たちの目的のためだけに、
あんなことしちゃった人たちのことを……?
もう、わけがわからんな……!

いや、でも、そもそもあの「肯定」スレッタは何故か青痣で、
ほんとうの(リアルの)あの子ではなくて、プロスペラの願望が見せたもの、
という説もありますが。
もう、もうもう、わけがわからんな……!
ミオリネの「私と一緒に地球に行って」も、何? 何?何?
スレッタ連れてってどうするつもりだったの? 安心毛布? ライナスの毛布?

自分の父親とスレッタの母親が加害者&被害者の関係だと知った時、
「大人同士で勝手にやって! スレッタを巻き込まないで!」
って言ってたくせに、
自分の謝罪にはスレッタを巻き込むのって、おかしくないですか?

そもそも、結婚したいほど好き(?)な相手と自分の親同士が、
復讐者とそのターゲットだとわかったら、
普通、事件の詳細とか、気になったりしませんか?
ただの友達でも、社長と従業員という関係だけだとしても、
「勝手にやって」で済ませられない大問題じゃないの?
その場では咄嗟に突っぱねたとしても、後日、秘密裏に調査を進めるとかさぁ……。
そういうの、ぜーんぜんなかったですもんね。びっくりだよ。
スレッタには興味ない、って証拠になっちゃわない?

まぁ、ここらへんはスレッタにも言えることだけれども。
結婚したいほど好き(?)な相手の父親であるデリングがずっと意識不明なのに、
それを気にしたりミオリネを労ったり励ましたりすることもなくて、……。
(彼がS2で眠り姫状態になっちゃったのは、
 脚本がコロコロ変わって目を覚ますタイミングを逃したのでは、
 という可能性も高いけれども)

ボサリネさんのシーンの話に戻るけれど、
あと、前にも書いた気がするけれど、
「ホルダー制服で会いにいく」というのもキライ。
はっきりと、キライです。
最終的にあのラストに着地させるなら、なおのこと、
「花嫁とか花婿とか関係ない、あなたが大切、あなたが好き」を、
言葉で、態度で、相手にも視聴者にも示さなければいけなかったのに。
特にスレッタは、あれだけ役割に依存・固執する姿を描いておきながら、
その問題をクリアできずまたそこに戻るんか、型に嵌めんと動けないんか、
って、がっくりきちゃったわけよ。
朗読劇もわりとそうだったけれど、
ミオリネって終始不機嫌そうだったり怒鳴っていたりして怖いし、
ストーリーダイジェスト(生アフレコ)にまとめられると
喚いていたり怯えていたりと、ヒステリックな面が強調されて、
聴いていてとても辛い。しんどい。

キャラデザ的にはとても可愛いし、OPやEDだと穏やかな顔を見せてくれるので、
序盤で主従関係のようだったミオリネとスレッタは、
少しずつお互いを認め合って対等になって、
最終的に優しく笑い合う仲になるのだと期待していたのに、
全然そうはならなかったんだよなぁ。

初回がまんまウテナ初回だったから、少なくともウテナ&アンシーのような、
素敵な女の子2人の物語を楽しむつもりでいたから、悲しいよ。
「ごめんね……王子様ごっこになっちゃって……」
というのがウテナの台詞でありましたが、
あの本編の2人は、死ぬまで「花嫁花婿ごっこ」をやってるんだろうな、という虚無感。
……っていう、まぁ、言うなればいつもの発作が出てきてしまって、
ヴァアアアア!! と暴れ出したい気分になっちゃったのですが、
とにかくあのストーリーダイジェストがトリガーだったみたいです、私には。

あのダイジェスト、当日会場にいた方々はよく辛抱できましたね。すごい。尊敬。
私、行かなくて正解だったわ〜〜、行ってたら大暴れしちゃってたと思うわ〜〜。
キャストさんたちの熱演のおかげでいろいろ刺激されてしまって、
あれをハッピーエンドとしてゴリ押ししてくる制作サイドにも腹が立って、
わりと本気で、行かなくてよかったと思いました。

おっと、こんなふうに書くと、ミオリネのこと嫌ってると思われそうですが、
私、ミオリネさんには期待していたんですよ。
何なら、その伸び代はスレッタよりも大きいと思っていたくらいですよ。

スレッタは、S1前半の第6話までで、
「怯えながらも言いたいことは言える、鬱陶しがられても行動する」
という様子が描かれていたから、その時点ではむしろ、
メンタル的にはそこまで大きく成長しないキャラだと思っていました。
だんだん、「年のわりにお母さんにべったり」なだけではなくて、
そもそも自己肯定感が低すぎる、と問題が明らかになってきて、
最終的にはいろいろ悪化して終わっちゃった感もありますが。めそ。

これも前に言ったのと同じですが、私はあの子たち2人が、
ガンダム界のなぎさ&ほのかになってくれると信じていたんですよ。
(ウテナ&アンシーでもいいですよ)
同性だろうが異性だろうが、出会った2人がお互いにどんな影響を受けて、
どんな過程を経てどういう関係に落ち着くのか、それを見守るのが好きなんですよ。
いきなり結果だけお出しされてもついていけないよ。
「そこ(過程)を略さないで!」って、私の心のモニカ姉様が大暴れしています。
(「エマ」)
予算だってそれなりにあっただろうし、
何年も前から準備を進めていた作品が、
どうしてあんなことになっちゃったんだろうね。

「水魔女は、やればできる子だったのに、どうして」
という思いが、思わぬところから湧き上がってきて、
それでまた自分が大ダメージを受けて、
我ながら馬鹿みたいだとは思いつつ寝込んでいます。

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