水魔女再考・2:ミオリネ・レンブラン

 2023/12/18 Mon

水星の魔女

水星の魔女 以前、「最終回感想・16:やっぱりグエスレが好き」に載せていたものを、
切り出して加筆修正した上で、独立した記事にまとめ直しました。
当時、本編に対する感想はそれで最後にするつもりだったので
思い付いたことを全て吐き出さなくては、と焦ってしまったのですが、
改めて読み返すと、これだけ何だか浮いているような気がしたので。

それに、まだまだやっぱり、ぽつぽつと言いたいことは出てくるので、
もう開き直って「再考」シリーズとして気が済むまで続けようかな、って……。
というわけで、よろしければどうぞお付き合い下さいませ〜。

あっ、あと、こちらは「最終回感想・10:ミオリネ&スレッタ」
続きというか補足のような内容でもあるので、
そちらを先に読んで頂いた方がわかりやすいかもしれません。

【最終回感想・10:ミオリネ&スレッタ】「機動戦士ガンダム 水星の魔女」

【最終回感想・10:ミオリネ&スレッタ】「機動戦士ガンダム 水星の魔女」

私はミオリネさんにも期待していたんですよ……。 この子がこの先どんなふうに変わっていくのかな、って、 序盤ではとってもわくわくしていたんですよ……。 どうして……どうして……。


初期設定におけるミオリネは、
「黒幕の愛人」というポジションだったことが公式から明かされています。
また、スレッタも「冷静な指揮官」だったとか、
そもそも学園要素は後付けだったとか、
いろいろと興味深い話が伝わってきているので、
その路線で作られたものを見てみたいなぁ、という気持ちはあります。

でも私は、第6話までは純粋に楽しんでいたし、
スレッタ&ミオリネには、花嫁&花婿でも擬似親子でもない、
「お互い対等で唯一無二の『最高のバディ』」になってほしかったなぁ、
と今でも思っちゃうんだよね。
じゃあ、どうすればよかったのか。
いろいろ考えてみたのですが、やっぱりまず第一に、ミオリネには
「自分からトロフィーの座を降りる・花嫁&花婿制度から脱却する」
っていうのをやってほしかったですね。

ミオリネはたぶん、第2話の
「あんたが決めたルールで戦ってやるって言ってんのよ!」
というのをそのまま律儀に続けていたんだろうし、
第7話のインキュベパーティーにおける、プロスペラからの
「その全てが、ベネリットグループ総裁であるお父様の力のおかげなのに」
という痛烈な批判が、内心よっぽど堪えたんだろうな、とは思う。
素の自分では、何の信頼も得られず、価値も認めてもらえていない、
という現実にも、起業の際に思い知らされたわけだし。

でも、決闘システムは、自分とスレッタの親同士が結託して、
エアリアルのパーメットスコアを上げるために仕組んだものだった、
と理解させられたあとは(第14話)、
せっかく(せっかく?)デリングが意識不明になっていたりしたんだから、
決闘システムそのものはともかく、トロフィー扱いから抜け出せばよかったのに。
まぁ、あのへんはもう、プロスペラにとってデリングが仇だと知って、
「お父さんに何をされるかわからない」という恐怖もあったと思うから、
いいように踊らされ続けちゃったんだろうけれども……。

あの頃、花婿の座に固執していろいろおかしくなっていたスレッタと
平和的に関係をリセットするには、
「花嫁も花婿も、もうやめよう」って、
あのタイミングで伝えるのが最後のチャンスだったのでは?

ただ、制作側がこの「花嫁・花婿」という関係や名称を
気に入っていた(この作品の売りの1つにしていた)のは伝わるので、
だからこそミオリネにもスレッタにも、
本編中ではそう言わせなかったんだろうなぁ。
(全校集会の朗読劇のラストの、ミオリネによる「パートナー」宣言は、
 最終回後のもろもろの騒動を鎮めるために、
 「不本意ながら」追加されたのでは、と推測しています)
あと、「最終回感想・10:ミオリネ&スレッタ」でも少し書きましたが、
ミオリネとスレッタは、2人だけにしておくと相性があんまりよくないというか、
口が達者なミオリネにスレッタが押し切られがちなので、
例えば、ミオリネの扱いをもう1段下げて、
「主人公=スレッタ」&「その友人=ミオリネ・ニカ・チュチュ」
という並びにすれば、また少し違ったかもしれないなぁ。
アリヤさんは「地球寮の先輩、占い担当」、
リリッケちゃんは「地球寮の後輩、恋バナ担当」って感じで、
まぁ、現行どおりで。

前にどこかで目にしたご意見ですが、
ミオリネは「鈴木園子」(名探偵コナン)ポジションとして
活躍させるべきだったのでは、というのがあって、
確かにそうかも、と強く同意したのでした。
「金とコネがある、ヒロインの大親友」! それだ!!

それに、ミオリネとチュチュをなるべく一緒に出しておけば、
ミオリネがキツい口調で何か言ったりしても、
チュチュが同じ強さで反論したりツッコミを入れたりしてくれるので、
物語の解説役とか進行役として、うまいこと作用しそうな気がする。

スレッタは、あの性格だから、
ほんとうはニカみたいに落ち着いた優しい子との方が、
順調に友情を育んでいけたんじゃないかと思うんだよねぇ。
これもあちこちで見かける指摘ですが。

ミオリネは、とにかく一方的に決めつけすぎで、言い方も強すぎる。
チュチュは優しくて思いやりもあるけれど、
ほんの少しおせっかいというか、
スレッタの気持ちがわかるゆえに、つい先回りしちゃったりする。
(第4話ラストの乱闘とか、第18話でやや強引にミオリネに会わせたりとか)
スレッタの自立心を育てていくには、そういうのも NG なんだよね。
そしてニカは、相性はぴったりだったものの、
テロ組織の連絡役であるという負い目もあって、
途中からは自身の問題だけで必死になってしまった。
もちろん、それは誰からも責められるべきではないけれど。

だからやっぱり、ことあるごとに「いや?」って
こちらの意志を確認してくれるエランさん(4号)には、
スレッタも心を惹かれて当然だったと思う。
それに、グエルくんだって、実はプロポーズの前からも、
こちらの話を遮らずに静かに聞いてくれていたし、
スレッタにとっては貴重で、話しやすい相手だと思うんだ。
2人が穏やかに語り合って打ち解けていくところを、
本編中でも見たかったなぁ……。
というか、そもそも、スレッタにトマトの世話ばかりさせていたのも、
今思うと、すごくもったいなかったよね。
もっとあちこちへ出歩いて、いろんな人やあちこちの寮と繋がりを作って、
世界を広げてほしかった。
それか、地球寮メンバーとの交流に絞るなら、
彼ら1人1人との、掘り下げエピソードが見たかった。
例えば、「アーシアンの孤児だが真っ当な手段で入学した」と思われるヌーノとか。
彼とニカとの違いはどこにあったのか、とか(※)

スレッタは途中から、すっかり「温室の囚われの姫」だったもんなぁ、
友だちを100人くらい作っていってほしかったし、きっとそれができただろうに、
可哀想だったなぁ、って思っちゃうよ。

▼(※)追記
円盤特典のドラマCDで、ヌーノのそこらへんの事情が明かされたらしいですね。
何らかの前科があって、その矯正プログラムの一環……でしたっけ?
本編終了後の後付けなのかもしれませんが、もともとあった設定なら、
それも「地球やアーシアンの実情」として活かせただろうになぁ。
さっきも書いたように、
私はスレッタ&ミオリネが「最高のバディ」になることを期待していました。
2人の絆を友情とするのか愛情とするのかは、
物語のスタート時点では不明だったけれど、それはどちらでもよかったし、
どちらにしてもバディ関係は当然しっかり描かれるのだろうと安心しきっていました。

そこへ、御三家の男の子たちからの恋心が明らかになったり、
スレッタ&ミオリネからも恋心や信頼・共感が描かれたりしたので、
「グエスレかつシャディミオ、そして嫁同士は姉妹妻」なラストが理想だなぁ、
と思いながら視聴していました。
(姉妹妻については「乙嫁語り」(森薫)参照)

スレッタ&ミオリネには、お互いに別々の家庭を持ったり、
どちらかあるいは両方が株ガンを離れたりしても、
お互いを大切に想い合って、
「スレッタ/ミオリネって、俺と結婚したんだよな??」
って旦那さんたちが時々ちょっと不安になったり妬いたりしちゃうくらい、
おばあちゃんになっても仲良しでいてほしいなぁ、って。

……まぁ、結局、本編はあんな感じのラストだったわけですが。
しかし、最低限、2人の確かな絆は見せてほしかったし、
そこへ至るまでの過程も本編中にしっかり描いてほしかったよ。

……ってこれ、前にも言った気がすると思ったら、やっぱり言っていましたね。
(→「最終回感想・10:ミオリネ&スレッタ」)
だってしょうがないじゃん、本気で残念だし悔しいんだから!! めそ。

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