救急車に来てもらうなどしたけれど肺炎と判明した話。
(あらすじがタイトルになった昨今のラノベのような前書き)
毎週土曜は実家に赴き、
近況報告をしつつ母からおかずや食材を分けてもらっているのですが、
いつもの時間より少し早くに母から「すぐに来て」と連絡がありました。
何か用事ができたのかと聞いたら、
「お父さんの様子がおかしくて、病院連れていきたいから」と。
詳しくは会って話すから、ということで、
慌てて支度をして行ったけれど、
父は、見た目だけなら別にいつもどおりに見えるような……?
しかし母によると、日課にしている朝の散歩もすぐに帰ってきちゃったし、
お昼を食べてから何だかおかしい、よく見たら手が震えてる、
ずっと座ったままで、聞いてみたら「立てない」とのこと。
意識は一応あるし、そんなに苦しいとか辛そうには見えないけれど、
ウェルニッケ脳症で倒れて以来、すっかり体力が落ちたようで、
声も弱々しくて……。
母は最初、タクシーを呼んで病院に行くつもりでいたけれど、
支えて歩こうにも、まず立ち上がれなくなってしまったようで、
救急車を呼ぶことにしたそうです。
救急隊員が来てくれるまでの間に、父がトイレに行きたいと言うので、
何とか支えて立たせようとしたけれどうまくいかず、
下手すると父が転倒したり腰を痛めたりしそうなので、
どうしようもなかったらバケツに……、と部屋に用意しました。
「もうすぐ救急車来るから、出る前にトイレ行かせてもらおうね」
と父を励ましながら待っていたのですが、
「ごめんねぇ」って、すっかりおじいさんっぽい声で謝ってくるので、
「いいよいいよー、大丈夫だから」と返したりしていました。
こういう時、本人がいちばん辛いんだろうしなぁ……。
そうこうしている間に、救急隊員が4名到着。
「出る前にトイレに連れて行ってもらえませんか?」とお願いしたら、
がっしり体型のお兄さんが、後ろから腰に手を回す感じで支えて立ち上がらせて、
そのまま自分でも脚を動かしながら移動していました。
なるほど、ああやって立たせるのか!
移動にも、トイレ内でも、やたらと時間がかかってちょっと心配したけれど、
お兄さんに後ろから支えられつ玄関からつエレベーターホールへ移動して、
その後、手すりを使いながら階段もゆっくり降りて、
ストレッチャーに寝かせられました。
その後、ストレッチャーの脚がびょいんと立ち上がるところも見たけれど、
あんなに一気に高さが変わるんだね! おもしろい!
救急搬送の付き添いは1人までなので、打ち合わせどおり母が車内に乗り込みました。
発車するところまで見送るつもりだったけれど、
簡易検査をしているのか、搬送先を検討しているのか、
しばらくずーっとそのままで、
実家でもらった要冷蔵の食材が心配にもなったので、
母にメールを送ってから帰宅しました。
救急車に乗り込んだのが午後3時半で、救急治療室にもすぐ入れたそうだけれど、
初めて母が呼び出されたのは4時半頃だったらしいです。
もっと緊急性の高い患者さんが他にいたみたいで、
ちょっと待たされちゃったのかな。
いろいろ検査した結果、肺炎だと判明して、
点滴を打ったら自力で歩けるようになって、8時近くに無事帰宅したそうです。
はー……、よ、よかった……。
いやー、しかし、肺炎かぁ。
私はてっきり脳梗塞とか神経系とかのややこしい病気かなぁ、
しばらく入院するかもなぁ、もしかしたらそのまま施設入りも、
……とか、あらゆる可能性を考えていました。
腰が立たなくなったのは、体調悪くて踏ん張る力が出なくなっただけで、
神経そのものは問題なかった、ってことか。
ああ、もう、びっくりしたぁ……。
3日分のお薬をもらって、それが切れたら改めて診察を受けるそうですが、
早くよくなるといいなぁ。
それにしても、つい先日も救急車のお世話になったばかりで(↓)、
地域の皆様に支えられて生きているなぁ、と実感しております……。