水魔女再考・12:デリング・レンブラン

 2024/06/09 Sun

水星の魔女

水魔女再考・12:デリング・レンブラン 月末のジュンブラに向けて、参加される方々のお品書きなどがどんどん上がっていて、
通販待機組の私も、とてもわくわくしています!
素敵なイベントになりますように!

そして、そんなふうにみなさまが盛り上がっている中で、
ここでは相変わらずな感想文を練り練りしているのが、
何だかちょっと、あわわ、いいんでしょうか……、な気持ちもしますが、
まぁ、人間、できることしかできないしな!
しょうがない、しょうがない。

そんなわけで、今回はちょっとデリングさんについてメモしておきますね〜。

実は私、プロローグにおけるこの方の「演説」の意味が
未だによくわからなくてですね………。
(ガンダム凍結の正当性を主張するアレ)

番組開始前に配信で初めて見た時も、
「……? んん? どゆこと??」って思っちゃったし、
本編スタート時に改めてTVにて、
日本語字幕付きで集中して見ても、やっぱりよくわからなくて。
少し経って、小説版を読んでも、「うーん……?」って感じなのですが、
お客様の中に同じ症状の方はいらっしゃいませんかー!!
単純に、私の理解力の問題なんですかねぇ……。
ここらへんに言及するお声って、まだ見たことはない気がするのですが、
それはつまり、多くの視聴者層には別に特に問題ではない主張、ってこと?

彼の主張をざっくりまとめると、

「兵器は純粋に人殺しのためのものでなければならない」
(→お、おう、なるほど?)

「使う人にダメージを与えるのはダメ」
(→はぁ、まぁ、そう、ね?)

「人殺しの罪に対する罰は、機械ではなく人が与えるべき」
(→んん?? 急に何か、話、変わってません??)

「だから、そんなヤバい兵器(ガンダム)は、作ってる組織ごと潰します!」
(→ちょっとちょっと待って待ってオーーーイ????)

………って感じになると思うのですが、
すみません、これで合ってます?(小声)
私、もう、この時点からつまずいていたから、
水魔女視聴には根本から向いてなかったのかもしれません(遠い目)。
本編がスタートしてからも、このデリングさんの主張自体へのツッコミって
あんまり見かけなかったような気がするので
(というか、その頃は Twitter もそんなに見ていなかった)、
私があほなだけかなー、とか、
何か別の理由があって、ガンダムやその関係者を闇に葬る必要があったのかな、
などと前向きに(?)とらえていました。

だから、S1終盤にて、復讐者であるはずのプロスペラと、
その対象であるデリングが、実は手を組んでいました!
と明らかになった時、
ヴァナディース襲撃の真の理由もわかってくるのかな、
と期待して、キタキター! みたいにこっそり盛り上がっちゃったんだよね。

そして、S2の序盤にて、デリングの亡き妻・ノートレットが
クワゼロの発案者だとか、植物関係の科学者とかエンジニアとか、
新情報がいろいろと出てきて、ちょっとわくわくしました。
さらに、スレッタがリプリチャイルドとか何とかで、
遺伝子をいじるのが得意そうなノートレットさんは、
絶対、スレッタ誕生にも関係してるでしょ、と勝手に確信していました。

………のですが、そういうの、全部、なかったですねー。あれー……。
物語の黒幕・ラスボス(と思われていたキャラ)×2人が、
どこでどのように知り合って手を組むことになったのか、とか、
エアリアルのスコアを上げてクワゼロを発動、というシステムを、
いつ、誰が開発したのか、とか、
いや、まぁ、ノートレットが考えたんでしょうね、とは思うけれど、
もう、もうもう、物語の核の部分が、さっぱりわからないのですよ。
そこを解き明かすのが主人公勢の役目だろうに、
そういうことをしない、させない方針のまま終わっちゃいましたからねぇ……。

プロローグを見た時は、
エリクトとルブリスAIが、何故、和解(レイヤー33を突破)できたのか、
ガンダムは、ガンドは、この先どう発展していくのか、
みたいなのがテーマになるのかな、と思っていました。

が、スレッタが生命を削りながらキャリバーンに乗って、
その場にいたガンダムをシュワシュワさせて、
「やっぱりガンダムは危険だったね!
 そんなもの、ナイナイしちゃいましょうね〜!」
って感じで、結果的にはヴァナディース事変は「正義」ってことになっちゃって、
どういう意図でサマヤ家目線でプロローグを作ったのか、
全然わからなくなってしまいました。

ヴァナディース事変直後からスレッタの学園編入までの、
あるいはミオリネ誕生まででもいいから、
年表、公開してほしいですよ。
ルブリスがエアリアルになるまでの協力者とか、
カヴンの子とは何なのか、とか、
スレッタがエリクトの遺伝子を転写(?)して生まれた子だとするなら、
その素体(土台)はどこから提供されたのか、とか。

ノートレット、(↑)ここらへんに関わってそうな匂いがプンプンするのですが、
あんまりそこを説明しすぎるとSEEDの二番煎じとか言われそうだから避けたのか、
特に何も考えず、ゆるふわ設定のまま勢いでGO!しちゃったのか、
後者っぽいけれど、どうなんですかねぇ。
そういえば、前に「水魔女再考・10:ヴィム・ジェターク」にて、
ヴィムが四肢のどこかを失いつつも生還して
自身も纏うGUNDの発展に尽力する「ヴィム生存ルート」を妄想してみましたが、
デリングがその役目を負う、とかでもよかった気がしますよ。

自分が潰した組織の技術で生かされている、なんて、ものすごい皮肉だけれど、
これはこれで因果応報のような、
罪に対する罰にはならなくても、現状の本編と比べればまだ溜飲が下がるというか、
ベストではないがベター、みたいな妥協案ではありますが。

それにしても、あのラストからそろそろ1年が経とうとしているのに、
水魔女って何をしたかったのかわからないですね。
こんなアニメ、初めてで、今でも新鮮に驚いてしまうよ。

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