グエルくんも2冠を取ったりして、すごーくうれしかったけれど、
それと同時に、やりきれなさと悔しさも感じてしまったんだよね。
本編がもっとちゃんと、まともに作られてさえいれば、
作品賞だって取れたかもしれないし、
スレッタもミオリネもプロスペラも、
キャラとして上位にランクインできたかもしれないのに。
もしかしたら名コンビとして、彼ら・彼女らが受賞していたかもしれないのに。
スレッタとグエルくんが、ちゃんと主人公&ライバルとして、
お互いの鏡合わせのような境遇や経験を共有したり、
全力で共闘する展開があればなぁ、とか。
スレッタとミオリネが、
擬似親子とか擬似男女といった歪な関係のままで終わったり、
お互いの短所を増幅し合うのではなく、本音でぶつかり合って支え合う、
みんなに愛される名コンビになっていればなぁ、とか。
プロスペラというキャラクターを中途半端な悪役として終わらせるのではなく、
その苦しみに寄り添った上で、犯した罪に向き合わせる、とか、
復讐の道具として生み出したスレッタと、もっとちゃんと、
会話なりMS対決なりさせていればなぁ、とか。
今に至るまで本編に対する疑問を吐き出し続けている私が言っても
あんまり信じてもらえなさそうな気もするけれど、
名作になる可能性はあったんだよ! って思っちゃうんだよねぇ。
他作品が作品単位で高く評価されていたりすると、
「何さ何さ、アタイのお父ちゃんだって、酒さえ飲まなきゃ立派な大工で……!」
みたいな気持ちになってしまいます。
S1どころかプロローグの時点で「駄作」と予言していた方もいたようですが、
ネット上で今でもダメ出しを続けている方々(自分含む)って、
「水魔女は、やればできる子!」と望みを捨てられないから、じゃないのかなぁ。
(それがいいことなのかどうかは、自分でもわからないけれど)
そして、こういう諸々の消化不良感や物語の構成の歪みを解きほぐしていくと、
どうしてもミオリネの存在や言動に集約されてしまうんだよなぁ。
なぁんでこんなことになっちゃったんだろうね?
番組スタート時に、女子2人の関係の変化&成長にも純粋に期待していた私としては、
「贔屓するにしても、普通はもっとうまくやりますよね??」
と不思議でならないのです。
これで売り出そうとされた(?)ミオリネさんも、可哀想すぎるよ。
放映中からじわじわと高まって今なお収まらない、
視聴者によるミオリネ叩きの風潮は、悲しかったし怖かったよ。
でも、本編に対する不満を象徴するキャラになってしまったのは事実なので、
彼女が公式サイドから、これからどういう扱われ方をしていくのか、
こう言っちゃアレだけれど、大変興味深いです。
去年のこれくらいの時期が、いちばん楽しかったかもしれない。
S2開始直前で、振り返りダイジェスト・予告PV・キービジュが続々と解禁されて、
「グエルくんあれからどうなったの!? スレッタは!? ミオリネは!?」
って心配もしたし不安もちょっとはあったけれど、
何というか、キャラ萌えレベルのドキドキだったから。
だって、あの頃はまさか、
あんなわけのわからん話のままで終わるとは思ってなかったし。
これ、それなりにキャリアのあるプロが、
商業作品として制作したアニメなんですよね?
代アニの生徒作品とかではなくて?
……あっ、私の某学院に対するイメージは、
「10年くらい前にカラオケでアニソン歌った時に流れる謎のCGアニメ」
で止まっているので、この表現はむしろ学生さんに失礼ですね。
水魔女、映像&音響方面は素晴らしかったし。
でも、アニメって、ただそれだけで全てが決まるわけではない、
というのもまた事実なので……。
来月、全校集会の円盤が届くまでには、
今もやもやと思っているあれこれを文章化してすっきりしたいな、
と思っているので、あともう少し、言いたいこと言っちゃってもいいかな?
(いいともー!)(1人2役)
……というわけで、私の「水魔女再考」シリーズはもうしばらく続きます。
(「水魔女『最終回』再考」から少し改題しました)
あと、各回専用のキャッチ画像も作って差し替えました。
これだけ長く1つの作品について語り続けるのって、久しぶりの経験で、
「あれ? この話、前にもしたっけ?」としょっちゅう手が止まるし、
サイト内検索は、たぶん自分がいちばん使っていると思う。
実際、近い話をしていることは時々確認できるのだけれど、
水魔女カテゴリーで一覧した時に、このシリーズもパッと把握しやすい方が、
いろいろラクなんだよね。
とりあえず、こんな感じ(↓)になっていますので、よろしくお願いしまーす!