全校集会でもろもろ穏やかに収束したかと思ったら、
アンケートの不備とか例の本とか、次から次へとすごいなぁ。
まぁ、でも、とりあえず全校集会のパンフレットだけは
事後通販を申し込んでおきました。
配信もしくは円盤化が待たれますが、これってやっぱり、単独売りはないのかな。
新規絵もたくさんあったらしいので、
それらを収録した書籍との抱き合わせで、完全予約限定生産、とかでもいいので、
とにかく早く見たい&聞きたい!
そんなこんなで、しつこく続けているこの「最終回感想」シリーズ、
8回目はジェターク関連です。
相変わらずグエスレ前提で、ラウペトも応援しているので、
どうかご了承下さいね。
ラウダくん
私はBLにはあんまり関心がないけれど、好きなキャラのことを大事にしてくれるキャラは好きになっちゃうし、
恋愛描写というか性的描写がなければ
男同士のお話でも全然平気、っていうかむしろたくさん読みたいです。
2人もしくは複数人の間の関係性や感情が変化したり、
もしくは一貫して変わらない、という過程を見守るのが好きなので、
同性間とか異性間とかいうのは特に問題ではない、って感じ。
だから、グエルくんを大事にしてくれるジェターク寮の面々は好きだし、
ラウダくんのことももちろん大好きです。
ラウダくんの、グエルくんに対する感情については
「大きくて深い家族愛」と解釈しているのですが、
本編中の描写に加えて、全校集会の朗読劇の様子からして、
「親衛隊長」的な役割を自認しているのかな、と思いました。
スレッタに対して散々キツい態度を取ったり蔑むような発言をしていたのも、
「兄さんからホルダーの座を剥奪した、出奔へと追い込んだ(←ラウダ視点)」
という理由だけではなくて、
「兄さんからの求婚を蹴った! 信じられない!
しかも公衆の面前で! 許せない!」
というのもかなり大きく影響していたのではないかと。
(あ、これ、もしかして前にもどこかで書いたかな?)
まぁ、もしもあそこでスレッタがOKしていたら、
それはそれでラウダくんは大暴れしていたとは思うけれども。
でも、スレッタとラウダくんも、
お互いをよく知ったらいい関係を築けそうなんだよなぁ。
スレッタは、「家族を大事にする人」には親近感を抱いて心を許しそうだし、
「お兄さんのこと、好きなんですね」って言われたら
ラウダくんもうれしいんじゃないのかなぁ。
おっと、話が逸れました。
えーと、ラウダくんは、第23話で命懸けの兄弟喧嘩をした後に、
スレッタおよび地球寮の面々と合流したわけですが、
何度思い返しても、ジェターク兄弟の最終話での動きや台詞の不自然さが
気になって仕方ないですよ。
「僕がジェタークの誇りを守る!」とか
「僕が……、ラウダ・ジェタークが!」とか言ってたからさぁ、
あー、これ、共同CEOで確定ですね、よかったー、って思っていたのですよ。
何でも1人で背負い込もうとするグエルくんを、
一歩引いたところで、弟として補佐するのではなく、
対等に並び立つ者として、隣で支える、支え合う存在になるんだな、って。
だから、3年後のあの描写には、「あれっ?」と思ってしまいました。
「ペトラの傍にいたいんだ。いつまでも兄さんに頼ってられないよ」
って、ん? あれ?? えっ? って。
何か、言動が矛盾しているというか、噛み合ってなくない?
「もっと僕を頼ってよ!」が「兄離れしなくちゃね」になった、ってこと?
は?? どゆこと????(混乱)
私がアホで何か見逃したり聞き逃したりしていたのかな、
とリアタイ視聴時は不安にもなったのですが、
その後、多くの方から同じように困惑しているつぶやきが溢れていて、
ちょっとほっとしたんだよなぁ。
3年後時点で、ジェターク社の経営が安定したり上向きになっていたなら、
「ラウダくんも安心してペトラちゃんのもとへ行ったのかな」
と行間を読んでみたりもできるけれど、
お兄さんまだ大変そうですが、いいの? 大丈夫なの!?
って、心配になってしまいます。
そもそも、この「3年後」という期間が絶妙で、
変わる人はほんっとーに変わるし、変わらない人は全然変わらないんだよね。
そして、1人の人間の中でも変わる部分と変わらない部分が混ざっていたりする。
それに加えて、「解釈はご自由にどうぞ」と公式が明言されているので、
自分なりにある程度は整合性をつけて落とし込もうとしているのですが、
うーん、やっぱりどうしてもモヤモヤしてしまうんだよなぁ。
あれこれ考えてみても、最後には
「じゃあ、結局、あの兄弟喧嘩は、一体何だったの!?」になっちゃう……。
あと、クワゼロ時点での話に戻りますが、
そういえばラウダくん、ミオリネを狙って彼女たちが乗るお船を襲ったわけで、
それは立派な犯罪になってしまうのではないかと思うのだけれど、
そこらへんはどうなの?
せめて、地球寮のみんなにちゃんと謝ったり、していてほしいのですが、
そういう描写もないんだよね。
物語序盤のグエルくんが、温室を破壊したり弟の専用機体を勝手に使ったりと
なかなかの傍若無人っぷりを発揮していて、
グエルくんびいきの私でさえ、
当時の彼の心理状態や善悪どちらにも振り切れる衝動性を慮りつつ
「アレはあかんかったよねー」と振り返っているのですが、
弟くんも、なかなかですよね、こうしてみると。
ジェタークの血、なんでしょうかね。
やっぱり似た者兄弟、似た者親子、なんだよなぁ。
ペトラちゃん
まず、率直な感想としては、「両脚をあんなにがっつりガンド化する必要、ある!?」
というのが第一、でしたね。
株ガンの義肢要素を、雑に消化させられたようにしか思えなくて、
悲しくて腹が立って、ショックでした。
ペトラのこと、好きなんです。
登場した当初は、グエルくんの取り巻きとしてしか見ていなかったけれど、
彼の本心を見抜いていたからこその「グエル先輩、大変っす!」だったんだろうし、
フェルシーとのコンビとしても好き。
何より、第20話でスレッタに優しくしてくれたことがうれしい。
口調や態度はツンケンしているけれど、
「生きてたら何したい?」って、
スレッタ自身の意志をはっきり聞いてくれた人って、全編を通して貴重だよ。
あと、水魔女には、親子関係や友人・恋人(未満)関係で
主にコミュニケーション不足でこじらせたりややこしくなっている人が多い中で、
「ラウダ先輩がデートすっぽかすからこんな目に……」とか
「謝るだけじゃ許さないし!」
ときっちり腹を立てているところが、何か、健全だなぁ、って。
すっぽかしの理由がおそらくグエルくんからの呼び出しであることを、
ペトラが把握しているかどうかは不明ですが、
真面目そうなラウダくんが気まぐれに約束を破るとは思えないので、
何かどうしようもない理由があったことまでは理解できていると思う。
でも、その上で、腹は立つし埋め合わせはちゃんとしてもらいたい、
と主張できるのって、自己が確立されている証だよなぁ、って。
ここらへん、何でも自分のせいにして、自分さえ我慢すれば、と思ってしまう
スレッタとの対比でもあったと思っているのですが、
とにかく、精神面の成長度合いとして、年相応だなぁ、って。
あと、ここからはもう、個人の解釈になってしまうのですが、
ペトラからラウダくんへの想いは
「グエル先輩を全力で支えるラウダ先輩が好き」
というのが根底にあると思うのですよね。
ジェターク社の再起のために奮闘中のグエルくんと、
株ガンのテスターとしての自分の間で、ラウダくんが揺れていたとしたら、
「グエル先輩をちゃんと支えてあげて下さい! 私やみんなの分まで!」
ってお尻をぶっ叩いてくれそうな気がする。
……んだけれども、どうしよう、ラウペト推しの方々からすると、
こういうのは異端なのかな……。
最初の、ペトラががっつり両脚ガンド化の件に話は戻るのだけれど、
あれって、
「中途半端に終わった義肢要素を表面的にも消化するべく、
ペトラに負わせて片付けた」
というのに加えて、
「グエルくんからラウダくんを引き離す理由付けとして、
ペトラに重傷を負わせて『守るべき、か弱い女性』にした」
のではないのかな、と邪推をしてしまうのです、どうしても。
私は、ラウダくんたちが兄弟喧嘩をしていた頃にも、
「早くペトラちゃんのところに行ってあげて!」と願っていたけれど、
何か、思っていたのとだいぶ違っちゃって、うーん……。
ラウダくんは、グエルくんから出会った当初に
存在そのものを肯定する言葉をもらって、
その直後かどうかはともかく、その日のうちに
「兄さんを支えるよ」と伝えて、それを実行してきた子なんだよ。
与えてもらった愛に応えられるだけのものを、ちゃんと持っているし、
それはたぶん、彼自身がきっとこれまででいちばん辛かった、
兄が行方不明で父も亡くした頃に
そばで支えてくれた女の子に対しても同じだよ。
ペトラのこと、例えテロで負傷していなくても、
一生大切にできるくらい、愛情深い子のはずなんだよ。
(そもそも、スレッタに強い憎悪を向けていたのも
彼自身の愛情深さの裏返しからくるものだし)
なので、そういうのをめちゃくちゃにされてしまったような、
あのラウペトシーンは、私にとってはとても複雑で苦しいです。
何だろうなぁ、スレッタが重い後遺症を負ってしまったこととか、
エリィがキーホルダー化してしまったことなど、
若い女性が3人も身体不自由になる、というのが
ただただシンプルにショックだっただけかもしれませんが……。
(プロスペラが車椅子なのは、まぁ、筋が通るというか、
もしかしたら罪に対する罰という意味合いも込められているのかもしれないので、
それはここでは勘定に入れないでおきますけれども)
誰だって、ある日突然、病気になったり大怪我をしたりする可能性があるし、
突然死ぬことだって、もちろん有り得るのだけれど、
特に応援していた子たちの最終的な姿がああいうのは、やっぱり悲しいです。
株ガン立ち上げの頃、
チュチュの地元の、脚や腕を失くした人々の話がちらっと出てきたから、
いつか「故郷に錦を飾る」みたいな展開に繋がるのかな、
などと予想していたけれど、ぜーんぜん違いましたね。
そこに繋げるなら、株ガンの発展とアーシアンとの歩み寄りが示唆できて、
一石二鳥だったのになぁ、と思ってしまうのですが……。
それか、両脚があの状態だとしても、
軽くジャンプしたり走ってみせたり、
自分でパーツ取り外して調整しちゃってたりもする、
ノリノリでテスター兼エンジニア(? に、なるのかな?)として働いている、
イキイキとしてるペトラちゃんの姿を見せてほしかったなぁ。
そして、そんなペトラちゃん&株ガンの他のスタッフたちを
少し離れたところから見守って兄さんと電話してる、
「共同CEO業務を1週間ほどお休みして、恋人に会いに来たラウダくん」
を見せてくれたら、納得できたし安心もしたのだけれども。
最終回放映直後くらいに、あちこちで見かけた呟きですが、
CEO室の壁とかグエルくんの机の上とかに、
どちらもCEO服を着た兄弟の写真が飾ってあったりすれば、
一時的にでも2人で会社を背負っていたことがさりげなく示せたのに、
そういうのもなくて、ちょっと理解が追いつかなくて、
ラウダくんの言動が謎になってしまうんだよなぁ。もやもや。
グエルくん
最終回の彼は、クワゼロ時点では存在が妙に浮いていたし、エピローグ部分でも、ジェターク寮の面々ばかりかラウダくんとも引き離されていて、
何というか、脚本から持て余し気味に扱われている感じがして、
すんごい不自然さがありました。
兄さんのセコム、なラウダくんも、
兄さんがセコム、なスレッタちゃんも、
物理的に引き離されている感じで、
特にスレッタとはまともな会話がないまま終わってしまって、
ただもう、不思議でしょうがなかったです。
私がグエルくん好きで、グエスレ推しだから、
ついつい過敏に、過剰に反応しちゃうのかな、とも思っていたけれど、
…………、でもやっぱりおかしいよねぇ、アレ!!
初見時は、「あれ? もしかしてグエルくん、兄弟喧嘩で死ぬ予定だった?」
とか思いながら見ていたけれど、
でも、ラウダくんはスレッタに
「兄さんと一緒に帰って来なければ、もっと許さない」
って、スレッタを認めるような、共闘を前提としたかのような発言もしていて、
このへんについては今でも謎だよなぁ、と思っています。
クワゼロに向かう時とか、スレッタが無茶してあの兵器を止める時とか、
「グエルくん近くにいるんでしょ!?
スレッタ死にそうになってるよ!?
足して2で割れ!! 共闘してくれ!!!!」
と必死に祈っていたのですが、届きませんでしたねぇ……。
スレッタとグエルくんの共闘、見たかったなぁ。
絶対かっこよかったはずなのに。
ガンダムアニメって、極端な話、ガンプラを売るために作ってるようなものだから、
最終回でまともなMS戦をさせない上にキラキラのシュワシュワで消しちゃうなんて、
バンナムがよく許したなぁ、と思っちゃうのですが、
そこらへんの真相って、いつか明らかになるのかなぁ。
第2シーズンは、毎週1話ずつ見ていた頃は
お祭り騒ぎのような感覚に紛れて気づかなかったけれど、
通して振り返ると、展開とか筋が、もう、めちゃくちゃになっていて、
その皺寄せがラスト2、3話くらいで爆発しちゃったのかなぁ、
と今は思っています。
どこかでシナリオが大幅に軌道修正されたのかなぁ、とか、
なかなか方針が定まらないまま突っ走り続けてしまったのかなぁ、とか、
グエルくんもスレッタもミオリネも
もっともっと魅力的なキャラに育ったはずなのに、
どうしてこんなことになっちゃったんだろう、って気持ち……。
えーっと、どうしよう、グエルくんについてはまだまだ語り足りないので、
やっぱり別記事で改めてまとめてもいいですか?
(いいよー!)(1人2役の自作自演)
……というわけで、グエルくん&グエスレ語りの
(↓)「最終回感想・9:ライバル枠としてのグエル」に続きます。