タイトルが詩的で美しいな、と思ってとりあえず録っておいた
「さよならの朝に約束の花をかざろう」。
これも数年HDDの肥やしになっていたのですが、ようやく鑑賞しました。
絵柄はとても可愛らしくてきれいだし、雰囲気は好みなのですが、
見応えのある作品だったかというと、うーん……?
長命種と短命種の出会いと別れ、という要素はとても好きですが、
母と子の愛情、家族愛の物語、として見ると、ちょっと疑問。
そしてそもそも、特殊な世界観や専門用語がわかりづらかったです。
日本語字幕付きで見れば、もうちょっと理解できたかなぁ。
主人公のマキアやその友人のレイリアは、
たまたま出会った赤ちゃんを我が子として育てていったり、
一方的な政略結婚の末に産んだ我が子を案じたりしていて、
「女性の優しさ」とか「母性愛」を描きたかったのかな、とは思います。
でも、特にレイリアは、結果的に娘を捨てたようにも見えて、
この娘ちゃんは父からも母からも顧みられない存在になってしまい、
可哀想だなぁ、って……。
あと、上では簡潔に「政略結婚」としてしまったけれど、
「長命種の力を取り込むために、その隠れ里(?)に突然攻め入って、
女の子をさらってきて孕ませる」
って、ちょっと生々しいな、と思ってしまいました。
リアルといえばリアルなのですが、
絵柄やふんわりした世界観とのギャップがすごい。
ついでに言うと、作品タイトルは本編とはあんまり関係ないというか、
特に回収されなかったのが、少し残念です。
まぁ、そんなのよくある話ではあるけれど。