1月半ばのことですが、母方の親戚の男性が亡くなりました。
私の叔父にあたる人ですが、いろいろあって実質的に自宅で一人暮らしをしていて、
叔母(=母の妹)が発見したのは2日経ってから、とのことでした。
生前に聞かされていたという本人の意向を汲んで、
葬儀は最もシンプルな「直葬」だったのことで、私も参列していません。
叔母は、少し前から離婚も考えていたらしいのと、
彼はもともと持病が多くて薬もたくさん飲んでいたほどなので、
突然のことで驚きつつも取り乱したりはせず見送っていた、って(母談)。
彼は、たぶん本人は悪気はないのだろうけれど、
よく言えば面倒見がいい、
悪く言っちゃえばいわゆる仕切りたがり、みたいなところがあって、
周りはちょっと困っていたり警戒していたり、したんだよね。
10年ほど前の金環日食の日に祖父が旅立った時も、
その後の葬儀や法事で、喪主である叔父(=母の弟)と揉めたとか何とか……。
器用かつ才能もあって、電気関係とか料理とか、何でも自分でやっちゃう人、
というイメージも私の中にはあるのだけれど、
会社勤めではなくフリーランスであれこれやっていたらしく、
そこらへんも、同世代から上の方々には特に、
あんまりよく思われていない節もありました。
景気がどんどん悪くなって、コロナの影響もあって、
仕事がどんどんなくなって、ここ数年はほぼ無職だったと聞きます。
自身の息子(ドバイに行ったりリンパ腫になったりした子)に送金を頼んだり、
叔母を働きづめにさせて自身は家に引きこもってしまったり、
断片的に話を聞く限りでは、もしかして鬱かな、鬱症状が出ているのかな、
とこっそり思っていたけれど、どうだったんだろうねぇ。
叔母が仕事の都合で、勤務先に近い叔父の家に同居するようになって
まだ日が浅い頃の出来事で、
連絡が取れなくなって心配して自宅に行って、発見に至ったということです。
はー……、人生いろいろだなぁ……。
叔父は、もともと別に家庭を持っていたところを
叔母と出会って妻子と別れて再婚した人で、
小さい頃にそんな馴れ初めを聞いた私は
「すごーい! ドラマみたーい!」と内心キャッキャしていたのですが、
人生の果てには何があるのか、誰にも予想はできないんだなぁ。
……それはそれとして、母から直葬についての話を聞いたりして、
「私もそれがいいな」と思ったりもしたのでした。
あと、いつ、誰に自宅に踏み込まれても、最低限の体裁は守れるように、
掃除その他、無理のない範囲で「恥ずかしくない部屋」を維持しなければ、
と改めて心に誓ったりもしています。
とりあえず、この1年で山ほど買い込んだ薄い本をどうするべきか、
本気で考えないと……あわわわ……。