「第18話:空っぽな私たち」(機動戦士ガンダム 水星の魔女)

 2023/05/27 Sat

水星の魔女

水星の魔女 2話連続で、スレッタが突き放されて大泣きしたところでEDって、
見ているこっちもなかなか辛い。可哀想すぎて……。
愛ゆえに、とか言われても、それで全てを受け入れることはできないよ……。

個人的には前回ラストで
スレッタはメンタルどん底に落ちたと思っていたし、
エランくん入れ替わりの件もいいかげん知らされると予想していて、
「ここからは上がるだけよ! ファイト!」って強気でいました。

が、今回ラストであの状態で、しかもこの先、入れ替わりを知ることになると思うと、
「えっ、これ、尺足りる? 足りなくない!?」
って、この作品に対して初めて焦りを感じました。

スレッタ・マーキュリー関連

リプリチャイルド=クローン?

(↑)この認識で合ってます? ちょっと自信ない。
でも、クローンなら、エリィが青痣なのにスレッタは赤痣が出るのはなぜ?
あの時のエリィちゃんは、自分たちからスレッタを遠ざけるために内心必死で、
スコアを限界まで上げた(?)とか?

そもそも、エリィだけどうしてデータストームを克服できているのか?
この件については、今現在の私の中の仮説はこんな感じ(↓)。
  • エリィが「奇跡的な適合者」だったから。
  • 母(エルノラ)が GUND 義手を長年使っていたことにより、
    胎児の頃からパーメットに対する親和性が高かった(?)。
  • ルブリスAIに対して、初めて対等の立場から対話を試みた人間で、
    ルブリスが心を開いた唯一の人間である証。

例えばエリィが他のガンダムに乗ったとして、
上記2つのケースなら、データストームはその場合も克服できるのに対し(青痣)、
最後の1つであれば、他のパイロット同様のリスクを背負う(赤痣)、みたいな?
……と、あれこれぼんやり考えていますが、
作中でもなぜかそこらへんは誰も突っ込んでいないし、
特に理由は明かされないままな気もしています。

「エリィの拡張意識」

……ということは、スレッタがこれまで見たり聞いたり感じたりしたことは、
エリィちゃんにそのまま伝わっていた、ということでOK?
「パーメットスコア8になってから(=クエタ襲撃以降)は
 学園内の範囲なら状況を把握できている」
という説が出ていましたが、それ以前はどうなのかな、と気になっていたので。

カヴンの子

「カヴン=魔女の集まり」、とのことで。ふむふむ。
でも、じゃあ、エリィ&スレッタを除くあの11人の子たちは
どういう経緯で誕生したんだろうね。
そして、あの子たちとスレッタの違いは何なの?

最初からビットに入れるつもりでエリィの生体データをコピーしたのか、
12人目のスレッタで「成功」するまでは何らかの要因でうまくいかず、
救済として次々にビットに入れたのか、どっちなんだろうねぇ。

「エリィ=エアリアル」?

あのエリィちゃんはほんとうに「エリィ(の生体データ)」なのか?
そもそも生体データって何?
何となーく、ふわ〜っと理解した気ではいるものの、ぶっちゃけよくわかんない。

「あのエリィは『エリィの生体データ』ではなく、
 ルブリスAIがエリィを模倣しているだけのもの」
という解釈もお見かけして、正直、その可能性が高いな、と思っているのですが。
その場合は、エルノラがあのエリィを本人だと信じ込んでいたとしても、
エリィはもうどこにもいないと内心気付いていたとしても、
どちらも切ないね。悲しいね……。

プロスペラ

そもそもこの人の「復讐」の範囲や最終目標が、まだよくわかんないんだよね。
「クワイエット・ゼロ」を実行して、
「戦争も、失う悲しみもない世界へ書き換える」とのことですが、
具体的にどういうことなのか、まだ少しぼんやりしてる。
エアリアルを使ってオーバーライドしてシステムを乗っ取って、
……みたいな、これまたふわ〜っとした理解のままでいますが、これでいいのかな。

あと、彼女が復讐を決意したのは、
もしかしたら、21年前のヴァナディース事変の時ではなく、
エリィを亡くした17年前(?)がきっかけだったのかも、とも思い始めています。

エリィが生きていた頃は、そりゃあ、夫や恩師や仲間を虐殺された恨みはあれど、
目の前の小さな娘を守ることが第一で、生きる希望になっていた。
でも、それも失って、仇を討つことでしか進めなくなってしまった、とか。
そして、復讐の内容が「同じ目に遭わせる」なら、
デリング本人の命を奪うのではなく、
その娘のミオリネを狙うことになるのかな、って。

第7話のパーティーの時のプロスペラからは、
スレッタに対する愛情のなさが感じられて、
ほんとうに怖くてたまらなかったのですが、
あれも、もしかしたら、
「ようやく仇の本命(=ミオリネ)と直に接触できて、
 それで頭がいっぱいになっていた」
という状態だったのかもしれないなぁ。
例えば、16話で地球寮にプロスペラが来た時のスレッタが、
いろいろ吹っ飛ばして「お母さん最優先」になっちゃったみたいに。

スレッタに対する愛情

プロスペラがスレッタを娘として愛していたかどうかについては、
これまでにもいろいろな方の考察や感想を拝見していて、
どれにも少しずつ納得したり共感したりしている、影響を受けやすい私です。

ただ、でも、うーん、現時点の個人の感覚としては、
「娘(エリィ)を救い出すための道具として育て始めたものの、
 娘と同じ顔をした子にはやっぱり愛着が湧いてしまった。
 が、娘が死んだ歳を越えても成長をしていく姿には
 複雑な感情を抱くようになり、どう接したらいいのかわからなくなってしまった」
……みたいなのを想像しています。

今回のラストで
「いいの? エリィ、あの子も一緒に行くことだって……、
 そうね、スレッタは自由に生きていいのよね」
って言ってるけど、あれは中途半端な優しさであって、
「娘」と本気で向き合っているようには思えない。
そもそも、エリィが強く言わなければ復讐に巻き込む気満々だったのでは。

でも、だからと言って、プロスペラを悪い母親だとも思えない。
彼女だけを黒幕にして、物語から退場させてめでたしめでたし、
なんていう結末になったら、本気でがっかりしちゃうと思う。
彼女だって被害者で、救われるべき人間なんだよ。

スレッタは「きょうだい児」

(↑)こう表現されているのを見かけて、なるほどー、と思いました。
(「きょうだい児=障害を持つ子などの兄弟姉妹」で、
 親がその世話にかかりきりだったり、ヤングケアラーにならざるを得ないなど、
 家庭内で問題が発生しているケースが少なくない)

スレッタも、愛されていないわけではないけれど、
プロスペラの関心はどうしたってエリィ最優先で、
もしかしたらスレッタも、エリィの存在は知らずとも、
ずっと満たされない思いを抱えていたのかもしれないね。
悲しいね……。

ゴドイさん

今のところ、
「いつもママ仮面に付き従っている、三つ編みのおじさん」としか言えないけれど、
この人も素性がよくわからないんだよね。
21年前のことを知っているし、
ヴァナディースかオックスアースの関係者であることまでは想像がつくものの、
残り6話というこの段階ですらキャラ一覧に載っていないし、
もしかしてどこかのスパイとか、裏切り展開とか、来るのかなぁ。

CEO組

ミオリネさん

ビジネススーツ、素敵! かっこいい!
こういうキリッとした格好、似合うわ〜!
……と最初はうきゃうきゃ見ていたけれど、えええ、地球、行くんですか?
だ、大丈夫……?

何というか、その危機感のなさとか動機あたりに、もやもやしちゃったなぁ。
もともと、何度も地球へ逃避しようとしていた過去がある点で、
「スペーシアンVSアーシアンの格差社会を生み出している
 ベネリットグループ総裁の娘」
という、アーシアンにとっては怒りをぶつける対象であるという立場を
どうもあんまり理解していないっぽいし、
「この社会の構造を変えたい」とか
「変えたいとまではいかなくとも、よくないと思っている」わけでもなくて、
ただ「総裁選へ向けてのポイント稼ぎ」として考えていないところが、ちょっとね。

そもそも、エアリアルを連れていって、どうするの?
私が政治&経済方面に疎くて鈍いせいもあるかもしれないけれど、
MSなんて見せられても、普通の感覚なら、ただ武力の象徴でしかないのでは。
そして、エアリアルには誰を乗せるつもりで行くのか。
もしかしてグエルくん?
それとも、展示(?)するだけ?

グエルくん

OP、いろいろ変わっていましたね!
どれもかっこいいです! キャッキャ〜!
あと、制服がホルダーカラーじゃないという点にも、
うんうん、着ないだろうね、と納得。
そしてCEO服には妙に学ランっぽさを感じてしまいました。

しかし、会社の方、やっぱり苦戦しているみたいだね。
思うんだけど、会社の実務に関しては、
性格的にもラウダくんの方が向いてそうな気がする。

そうそう、これまで長いこと物語の本筋から遠ざけられていたのは、
彼がラスボス(の候補の1人)であるプロスペラと接触した時に
何かが大きく動くから、と期待していたのに、
今回、ふっつ〜〜にミオリネも加えて3人で作戦会議してて、
それがちょっと、拍子抜けというか、残念でもありました。

グエルくん、スレッタがお母さん大好きなことを知っているし、
ミオリネから「母親から支配されている」と聞いた今も、
たとえプロスペラが極悪人だったとしても、
スレッタのその想いは否定しないでいてくれると信じています。
まだしばらくは、自身の目でプロスペラという人物のことを
知ろうとしている段階、なのかなぁ、とも思っているけれど。

でも、だからこそ、2人の初顔合わせでお互いどんな対応をするのか
とても気になっていたのに、
本編中では描写がすっ飛ばされて、あれれー? って。
プロスペラ側も、エリィと会話できる今なら、
プロポーズとか告白とか、把握してるんですよね?
それとも、それよりも「ヴィム・ジェタークの息子」というのが重要で、
もしかして彼も復讐の対象範囲内、なのでしょうか……。

地球行き

できればグエルくんには地球行きをドタキャンしてもらって
宇宙空間に放り出されたスレッタちゃんを救出してほしいんですが、
無理ですかね……ウッウッ……。
今回の地球行き、ものすごーくイヤな予感しかないんですよ……。
関係者全員、無事に帰ってきてくれ! 頼む!

でも、それはそれとして、オルコットさんとの再会か、
そうでなくても再登場は望んでしまいます。
あんなかっこいいおっさんを、
たった1話のゲストキャラに終わらせるはずがないでしょ。
あ、いや、出るだけなら第1シーズンから出てはいましたが。

「ケナンジ隊長!?」

あのふくよかボディにお目々まん丸にして驚いてるグエルくんが、
おもしろいやらお労しいやらで、ぶふふっ。
我々視聴者も「エエエエエ!?」ってびっくりだったもんね。

あれ? でも、じゃあ、
設定画ではグエルくんが小さい頃に面識があったような描かれ方していたけれど、
あれはあくまでイメージ図、みたいな感じだったのかな?
それとも、あの場ではグエルくんがちょっと言葉を濁しただけ?

それから、ちょっと忘れかけていたけれど、そういえば、
ケナンジさんってプロスペラにとっては
ナディムの直接的な仇でもあるんだよね……。
…………。
プロスペラ、エリィちゃんと一緒に地球で何かやらかしたりする?
そういうのも踏まえて、ミオリネをうまいこと誘導したのかな。

祝!シュバルゼッテ初登場&続々・誰が乗るんや問題

ネットで見かけた「エアリアルがダリルバルデと交尾して生む」説が
とても気に入っていたのですが、
ヴィムが裏で開発中の機体だったのかー! なるほど〜。
「これから開発するには(本編中の)時間がない」と心配されていましたが、
なるほど、これなら納得ですわ。

そして、何だか不穏な空気漂う地球行き&このタイミングでの登場で、
もしかして、グエルくん&ミオリネさんのピンチを救うために
スレッタがこれに乗って救助に向かったり、するんでしょうか。
見た目がちょっと怖い、ってか暗いけど、「主人公機その2」になるのかな?

シャディクさん

総裁選に勝っても負けても目的(グループ弱体化)を果たせるように
着々と準備を進めているシャディクさん。
でも、グエルくん&ミオリネさんが来た途端に
急に謎の動きをしたりして明らかに動揺してて、ちょっと笑っちゃった。

それにしても、あの2人の地球行きがグラスレー陣営に伝わるの、
あまりにも早すぎないですか。
もしかして、誰かスパイがいたりする?
それとも、本人たちが宣言してる?
(ミオリネさんならやりそうな気もしますが……)

その他のみなさん

チュチュ先輩&地球寮

チュチュ、ほんとうにいい子だなぁ。
すごく優しくて、ますます好きになっちゃった。
他の子たちも、スレッタのこと、ちゃんと気にかけてくれて、うれしいな。

ゲーミング懺悔室

あの部屋、最初は「告白昇降室!?」(ウテナ)って思っちゃったけど、
セセリアさんが出てきてマルタン同様「うわあああ!?」ってびっくりしちゃった。
絶対に接点がなさそうなこの2人が出会ったことで、
シャディクとニカの関係発覚&闇地球寮組の解放に繋がったりするんでしょうか。

インキュベパーティーの時にシャディクとニカが話してた、ってこと、
マルタンがその後、ミオリネあたりにぽろっとこぼしたりするのかな、
と思っていたのに特に何もなかったから、
いよいよここで活きてくるのかな?

「空っぽな私たち」

ここへきてラウダくんの闇堕ちカウントダウンを感じて、
ちょっとどきどきしています。
彼が温室でスレッタにぶつけた言葉は、
全部、自分に対しても思っていたことなんだろうな。

でも、スレッタはもちろん、ラウダくんだって空っぽなんかじゃないよ。
兄さんが戻るまで間、寮のみんなをまとめて、
CEO代理だって立派に務めていたじゃないか。

ラウダくんは兄さんのこと好きすぎて
スレッタに対しては愚鈍な女だの堕ちろだの言いたい放題でしたが、
今のこの状況のこの2人って、ある意味似た者同士で親和性も高いので、
これを機に急接近して仲良くなってくれたらとてもうれしい。
(CPとかではなくて、友人とか理解者みたいな関係で)
そして、グエルくんに
「ワタシが地球に行っている間に、いつの間に……」とか言われたらいいと思うよ!
(グエラジネタ)

まぁ、でも、それはそれとして、グエルくんとラウダくん、
ここらで1回、本気の兄弟喧嘩をしておいた方がいいと思うんだ。
お互いに言いたいことちゃんとぶつけ合って、対等の兄弟になろうよ。

あっ、そうそう、「空っぽ」仲間としては、
ノレアとか5号くんも入るんだよね。
そして、ついにニカが、エランくん入れ替わりをはっきり認識したわけだけれど、
この3人、これからどうなるんだろうね。
まずはあの部屋から脱出しないとダメなんだけど、きっかけがわからない。

次回:「一番じゃないやり方」

タイトルコールはシャディクさん。
これは……、地球行きでやっぱり何か起きそうな予感!
そして、シャディクも何か大きく動くのかな。
どきどきしつつ、放映を待ちます……!

NEXT

「第19話:一番じゃないやり方」(機動戦士ガンダム 水星の魔女)

「第19話:一番じゃないやり方」(機動戦士ガンダム 水星の魔女)

いやー、大変なことになっちゃったなぁ……。 どうするんだ、これ。 あと、今回は(今回も?)、 楽しめたところとモヤッとしたところのサンドイッチ攻撃で 初回視聴後は心がしんどくなってしまいました。 まぁ、それはいつもか。

Labels

Archives

Recent Posts

Profile

桜衣淑乃(SAKURAI Yoshino)
めんどくさがりやの凝り性
ラクをするための手間は惜しまず
お茶と焼き菓子とぬいぐるみが好き
本館サイト「花楽紗【KARAKUSA】」

HOMETOPCONTACT

Powered by Blogger | Designed by QooQ