姉一家にお借りしていた「ワールドトリガー」を、最新刊まで読みました。
(読んでいるのは義兄と甥っ子だけらしいけれど)
いつだったか、Bちゃんと旅行中にアニメ版をちらりと見たような記憶はありますが、
内容についてはほとんど無知のままでした。
最初のうちは、いろいろと設定が細かい上にちょっと難しくて、
しかもキャラクターがどんどん増えていって、
「これ、ついていけるかなぁ、私にはあんまり向いていないかも……」
と思ってしまいました。
もう開き直って、1つ1つ理解しようと努めながら読むのはやめて、
とりあえずファ〜〜〜〜ッと話をなぞっていければ十分、
くらいの気持ちで淡々と読んでいたら、途中からおもしろくなってきました。
具体的には、ヒュースが捕虜になったあたりから。
それまでは、あんまり話が動いていないような印象があって、
延々と世界観のレクチャーを受けているみたいだったのですが、
私の理解力の問題かなぁ、またしても。
最新刊まで読んだ今でも、実はトリガーの細かい設定については
あんまり理解できていないという自信がありますが、
それでも楽しめているのだから、いい作品だなぁ、と思います。
あと、一応の主人公ズはいるけれど、
群像劇というか、隊員それぞれに細かい設定や個性があって、
しかもそれぞれ自分の意志で動いている感じがちゃんとしていて、
この作者さん、すごいなぁ、
「完全」ではないながらも「並列思考」のサイドエフェクト持ってんじゃないの、
なんて思ってしまいました。
(サイドエフェクト=この作品における超感覚・超能力的なもの)
今でも、隊員それぞれの顔と名前と戦い方の特徴などは把握しきれていませんが、
すぐ変なあだ名をつけたがる人とか、
ヤクザっぽいしゃべり方をする人とか、
その周辺のキャラとかは何となくつかめたかな、という状態です。
たぶん、この方の絵柄がいい意味で落ち着いていて
キャラクターの髪型とかも、コスプレイヤーさんに優しそうな、
奇抜すぎるものや物理的に不自然なものがないので、
絵的なインパクトがそれほどないのも関係している気がします。
(それがダメとかイヤとかではなくて、ただの分析ですよ)
(そもそも、私の記憶容量が小さいのがイカンのでして……)
今現在の選抜試験編なんて特に、普段のチームがシャッフルされた状態なので、
この子はもともとどこの所属で何やってる子だっけ、
というのが時々わからなくなったりもしますが、
それ以上に、みんなそれぞれ一生懸命考えたり、そうでもなさそうだったり、
今まで隠れていたものが見えてきたりして、興味深いです。
私の場合、作品そのものよりも
作者さんの気合と愛情と熱意の方に気が行ってしまっていますが
(本体表紙や余白ページの情報量もすごい)、
緻密に丁寧に物語が進行していく感じがして、こういうの、好きですよ。
時々ちょっと、まだるっこしくも感じられるけれど。
あっ、そうそう、チカちゃんのあだ名の「アマトリチャーナ」って、
「雨取ちゃん」をちょっと可愛く(?)言ったようなものなのかと思っていたのですよ。
でも、「アマトリチャーナ」ってそれ自体がすでに
普通名詞として存在しているのですね。
「パスタソース、あるいはそれを用いたパスタ料理の一種」って。
ほえええ、そうなのか〜、知らなかった!
パスタ、めったに食べないもんなぁ……。
そんなこんなで、これからも追い続けていこうと思います〜。