「第23話:譲れない優しさ」(機動戦士ガンダム 水星の魔女)

 2023/06/29 Thu

水星の魔女

水星の魔女 フェルシーえらいぞ! よくやった!
思いっきりギュッてして頭わしゃわしゃーって
ムツゴロウさんみたいにして褒め称えたい気持ち。
(あ〜しゃしゃ、よ〜しゃしゃ、可愛いですね〜)

ところで、次回なんだけど、今、とても不安なんだけど、
もしかしてスレッタ、闇落ちとか暴走とか、しちゃったりしない……?
ただの杞憂で終わればいいけど、何だろう、胸騒ぎがする……。

兄弟喧嘩

祝!両者生存

ずーっと息つめて見ちゃってて、
「えっ、これどっちか死っ、死ぬ!? えっ、ヤダヤダヤダ!」
ってパニック寸前でした。
グエルくんの「ほんと……笑えないな……」でやっと安心できて、
でも、気付いたら脇汗ブシャァァしてました(……)。

フェルシーが来てくれて、ほんとうによかったです。
グエルくんのこともラウダくんのことも大好きで、
もちろんペトラのことも大事で、
だからこそ、最悪の結果にならないように、駆けつけてきてくれたんだね。
兄弟が無事なのもうれしいし、
フェルシーが巻き込まれて代わりに退場したりもしなくて、
ほんとにほんとに、ああ、よかった……!

あと、あの消火剤(?)をぶっかけて止めるというのが、
あの状況では的確ながらも、絵的にはちょっとコミカルで、
フェルシーのキレ方もド正論かつ可愛くて、
もう、何ていうか、100点満点すぎますね!

そして、もしかしたら、このフェルシーの行動が、
「人の生命を奪うのではなく、災害救助のためのMS」みたいな、
ジェターク社の今後のMS事業の方向転換にも関わってくるかもしれないね。
グエルくんはもしかしたら、セドと知り合ったことをきっかけに、
新しく教育事業を立ち上げるのではないかな、とぼんやり予想していますが、
これまでのMS事業も「父さんと俺を繋ぐ、大切なもの」だから、
彼らしいやり方で守っていくと思う。
そこらへんを、兄弟でいっぱい話し合って、考えていってくれたらいいなぁ。

グエルくん

やっと本心を語ってくれて、ほっとしています。
全部隠して、誰にも言わないままで、いつかひっそり消えちゃいそうだったけど、
ラウダくんが力技で引き出してくれて、すごく救われたんだと思う。

グエルくんにとって、お父さんの存在が大きすぎて、
ラウダくんのこと、もしかして彼の中では比重が小さいのでは、
と思っていた時期も実はもありましたが、全然そんなことはなかったね。
ラウダくんのことも大事すぎて、だからこそ、
親を手にかけてしまったことを責められたら、
今度こそ立ち直れそうになくて、怖かったんだね……。

正直、もっと早い段階でこういう対話しときゃあよ、と思わんでもないけれど
(兄弟に対しても、脚本とか構成に対しても)、
彼らの衝突とその後の和解はずっと見たかったので、ほっとしています。
グエルくんの罪は、この後、公的に裁かれるのか
そこらへんはもうすっ飛ばしてしまうのか、
とにかく尺の都合もあるので不明ですが、
ジェターク家は、もう、大丈夫でしょう。

グエルくんが、おそらく爆散を覚悟して操縦桿から手を離した時は、
これまでうっすらと感じていた彼の自死願望が明らかになって、
「死ぬなーーーー!!」って叫びそうになっていたのですが、
たぶんそれも、もう、なくなったよね。
生きてこそ、だよ。

ところでグエルくん、
「ガンダムなんて……もう乗るな…」(すごく優しい言い方で、好き!)
って言ってあげたい相手、まだ他にもいるでしょ?
第1期ラストで「まだ進めていない!」って言ってたあの子に、
この第2期ラストでは、今度こそ進むんでしょ?
家族という枷から解放された今、ただの「グエル・ジェターク」として、
あの死を覚悟した瞬間、唯一思い浮かべたあの子へ、まっすぐにぶつかっていってくれ!

ラウダくん

やっぱり「兄隣僕」だったんだなぁ。
(「兄さんの隣に立つのは僕だ!」)
「そんなにも僕は頼りないか!?」って叫びが、切なくて苦しい。
でも、今まで私が、そしておそらくだいたいの視聴者が思っていたことを
グエルくんに思いっきりぶつけてくれたので、よかったです。

あと、思っていたよりもずっと、ペトラちゃんのこと大事に想ってくれてそうで、
すごくうれしかったなぁ。
全部片付いたらすぐに彼女のところへ行ってあげてね。
彼女が目を覚ました時、ちゃんとそばにいてあげてね。

そうそう、現在ニール姓のラウダくんが
正式に「ラウダ・ジェターク」になるには、どうしたらいいのかな。
グエルくんが彼を養子にしたりすればいいの?
アドステラの法律や常識がよくわからないからなぁ、できないのかなぁ。
いや、たぶん彼自身も、
この点についてはそこまでこだわっていないと思うのですが、
私の理想のEDの1つである「グエルくん&ラウダくんの共同CEO」、
メインと補佐ではなく並び立つ兄弟になるには、
内外にそれを宣言する意味でも、有効じゃないかな、と思うので。

回想シーン

まさかこのタイミングで幼少期を出して頂けるとは思いませんでした。
もしかしたら喧嘩中にちらっと一瞬、止め絵が挿入されたりするかな、
くらいのことはほんのり期待していましたが。
だからこそ、逆に、ちゃんと台詞付きで描写されて、
「あっ、これグエルくん死ぬ……!?」って
ちび兄弟にときめきながら「やめてくれー!!」って叫びそうになってた……。

それはともかく、ちびラウダくん、
庶子ってことで周囲からは心ないことを言われていたかもしれないし、
もしかしたら、実母からも疎まれていたかもしれないし、
本妻の子にどう思われるか、何て言われるか、
不安でたまらなかったんだろうなぁ。
ものすごく、心細そうな顔してて。

それなのに、ちびグエルくん、
「俺に弟がいたなんて、すっげぇうれしい」って言ってくれたんだね。
これって、すごい言葉だよね。
「あなたがそこにいるだけで、私は幸せ」ってことだもんね。
何も求めず、押し付けず、ただその存在をまるごと肯定してくれたんだもん。
自分自身でさえ生まれてきたことを呪っていたかもしれない子が、
初めて受けた祝福だったんじゃない?
きっと、ちびラウダくんがずっと誰かに言ってほしかった一言だよね。

これは一生ついてっちゃうわよ、支えていこうと決めちゃうわよ。
そりゃあ、兄さんにクソデカ感情抱いて当然ですわ。

それにしても、この回想シーン、
少し色褪せたような落ち着いた色合いと柔らかな光の加減が
とても優しくて素敵で、この空気感、大好きだなぁ……。

物語序盤のグエルくん

回想シーンのおかげで、
グエルくんはもともとああいう穏やかで優しい子だとわかったので、
「じゃあ、あの本編序盤のオラオラグエルくんは何だったんだ」とか
「ミオリネとの相性が最悪だったのでは」とか、
いろいろ盛り上がっていましたよね。

私も、ミオリネとはお互いにイライラを募らせるだけの関係だったんだろうな、
と思っていますが、それ以前に&それ以上に、
アスティカシアの治安が悪すぎたのも影響してるんじゃない?
グエルくんが寮を追い出されたってだけで
あんな嫌がらせをしてくる人たちがいるくらいだから、
自分や弟や寮生たちを守るために、
常に舐められないよう気を張って強がっていた結果、
いわゆるオラオラグエルくんが完成してしまったのではないかと。

だから、ボブ期のあの穏やかな表情は、
学園を離れて変化した、というよりは、
それまで身に纏っていたよけいなものが剥がれ落ちて、
素の、本来の彼らしさを取り戻した、ってことなんだね、やっぱり。

シュバルゼッテ

めっちゃかっこいいですね!
ガンプラ情報が出始めた頃から、ずーっと気になる存在でしたが、
今回ようやく、本格的に動いて、すっごい好きになっちゃった!
ガンプラだと、色的にちょっと地味かな、と感じていたけれど、
シェルユニット(っていうの?)のピンクがすごく効いてて、
いいなぁ、オシャレで可愛くてギミック満載だ!

兄弟喧嘩の最後に、兄さんがおでこのユニットを壊したことで、
「ガンダム・シュバルゼッテ」から
「次世代コンセプトモデル・シュバルゼッテ」になる、……んですかね?
そして、これにグエルくんが乗って、ラストバトルに参戦する流れ?
うっわー、熱い!

……しかし、ここで疑問が1つ。
今回ラストでいよいよラスボスになりそうなでっかい兵器が出てきて、
このままラストバトルに雪崩れ込みそうなのに、
シュバルを改修している余裕はあるのでしょうか。
そもそも、もう最終回で、1話で片を付けなきゃならんのに、間に合う?
ああ、でも、見たいよー!

そして、「グエルくんVSラウダくん」を見てみたい、という願いは叶えられたので、
もう、この勢いで、「グエルくん&ラウダくんの共闘」も見せてほしいよー!
でも、ラウダくん、乗る機体がないですね?
1回、本社とか学園とかに戻って、ディランザ持ってくる? そんな余裕ある!?

姉妹喧嘩

スレッタ

「お母さんが泣いてるなら、抱きしめてあげたい! そばにいてあげたい!」
っていう台詞がさぁ、もう、ねぇ……。
自分の生まれてきた経緯を知って、
「お母さんにとって、いちばん大切なのはエリクト」
っていうのをわかった上で、それでもこんなふうに思ってるんだね。
いい子すぎて可哀想で……(うっうっ)。

スレッタがあんまりにも優しすぎて、
何だか、マリア様とか女神様みたいで、心配になってきちゃったよ。
もっと怒ってもいいんだよ?

……とか思っているところに、あの連合のでっかい兵器(?)ですよ。
エリクト(エアリアル)の生死は、まだはっきりとはわかりませんが、
家族を奪われたスレッタは、もしかして、
ここで初めて、怒りを爆発させちゃうんじゃない?
その愛情深さゆえに、母のように、復讐に燃えたりしちゃうんじゃない?
そして、本格的に魔女化しちゃったりしませんか?
あの時のノレアみたいに……。

個人的には、スレッタが今までけっこうひどい扱いをされてきたことを
視聴者目線では知っているから、
仮にバーサーカーとなって暴れ回っても
「いいぞいいぞ、もっとやれ!」という気持ちで応援する所存でありますが、
そのことで連合とかから殺戮兵器として「処分」されたりしたらやだなぁ、って……。
(うっ、自分の想像で泣きそうになった……)

まぁ、でも、そういうことにならず、優しいスレッタのままでも、
エリクトが生命をかけてみんなを守ったのと同様、
スレッタも自己犠牲に走りそうで、とにかく不安なんだよね……。
いい子になんてならなくていいんだ、
スレッタが自分自身のためにやりたいことをやってほしい。
誰かのために生きるのも素晴らしいけれど、
まずは自分のために生きることを、あきらめないでほしい。

ところでスレッタちゃん、あなたのすぐ近くに、
初対面で不安そうにしている弟くんを抱きしめて
「大切なんだ(大意)」って言ってあげてた男の子がいましてね。
あなたと同じく、家族が大好きで大事にしているんですが、どうですか?
その子と家族になってみる気はありませんか????

んも〜〜〜、グエルくんとスレッタちゃん、価値観の根本が一緒じゃん!
相性ピッタンコ間違いなしじゃん!
絶対うまくいくんだから、一緒に並び立ってくれ!
これまでさんざん、対比と相似を見せつけてきたこの2人がくっつかないなんて、
宇宙の摂理に反してる!

はぁはぁはぁはぁ!
はぁ……、失礼、取り乱しました……。

エリクト

地球寮のみんながクワゼロに突入する時、データストームが弱まったよね。
あれって、クワゼロ本体にも何か(誰か)いるのかな。
そもそも、いつもスレッタの前に現れるあの女の子は
ほんとうにエリクト本人なのか?
ちなみに現時点での私の解釈はこんな感じです(↓)。
  • あの少女(エリィ(仮))は「エアリアル(=ルブリスAI)」で、
    「お母さん(=マスター)」には逆らえない
    (そして、「ゆりかごの星」の語り手)
  • 「真エリクト(生体データ)」はエアリアルの中にいて、復讐には否定的だが、
    そもそも母を復讐鬼にさせたのは自分がきっかけなので、止められずにいる
  • プロスペラが時々交信(?)しているのは「真エリクト」の方

その後、エアリアルを向く感じで「何で邪魔するの!?」って言ってたのは、
「お母さんも僕も、きみのためにやってるのに!」ってことなのかなぁ、って。
うーん、でも、クワゼロにノートレットがいるとか、
プロスペラがノートレットだとか、
いろいろな仮説・考察が飛び交っていて、おもしろいですよね。

私自身が2人姉妹の妹で、たぶん仲はいい方なので、
ちょっと考え方に偏りがあるかもしれないんだけど、
上の子は下の子を守りたいとか、大事にしたいとか、
そういう大前提があるんじゃないのかなぁ、というか、
そうであってほしいというか……。

そもそもエリクトは、他者の生命、しかも大勢のそれを奪ってまでして
自由がほしいのか? っていう……。
わりと歳が離れていて、エアリアルの中から
赤ちゃん時代からずっとずっと見守ってきたスレッタのこと、
むしろお母さんよりもお母さんらしく、愛してきたんじゃないかなぁ、って。
だから、妹とその仲間たちが向かってくるのを受け入れて、
むしろお母さんを止めてほしい、って思ったんじゃないかなぁ、って……。

ところで、連合のあのでっかい兵器でエアリアルがボロボロになっちゃったけど、
あれって、……、死んじゃったの?
今までさんざん、決闘でボロボロになってたけど、それとはやっぱり違うの?
実はそこんところ、よくわからなくてですね……。
でも、プロスペラが悲鳴を上げていたから、やっぱりそういうこと……?

ああ、でも、最後にスレッタ(キャリバーン)の方を見ていた時の
エリィちゃんは、優しくて穏やかで、お姉ちゃんの顔だったよね。
私、スレッタはエリィ(エアリアル)の説得&和解に成功して
お母さんを娘たちで止める、っていう流れを予想していたので、
ここでエリィ(エアリアル)が退場するのは予想外すぎてショックです……。

キャリバーン

今のところ、スレッタは何とか乗りこなしている感じだけれど、
化け物呼ばわりされていたくらいのガンダムなので、
もうあと1段階くらい、何かありそうな気がします。

具体的には、スレッタがエリィを失ったことで、
生まれて初めて怒りを爆発させた時に、
キャリバーンがパーメットをスコア5以上のレベルでどかどか流し込んできて、
スレッタは乗っ取られるような感じで暴走しちゃう、とか。
スレッタの魔女化・復讐鬼化とも連動している妄想なのですが、
怖くて、でも、ちょっと見てみたいような気持ち……。

テストしてた時、最後の方で何だか、
シェルユニット(?)が意味ありげに光ってなかった?
特に深い意味のない描写なのかなぁ、不安だなぁ……。

そうそう、エアリアルのビットをキャリバーンに新たに積んで、
最終決戦へ挑むのでは、という予想もお見かけしましたが、
そういう「家族の形見を受け継ぐ」みたいなの、
切ないけどいいな、と興奮気味です。わくわく!
ただ、でも、シュバルと同様、
果たして作中に改修しているような時間的余裕はあるのでしょうか。
うーん、わからん……。

プロスペラ

エリクトを失った彼女は、もう生きてはいけないんじゃないだろうか。
あんまり考えたくないけど、自死しちゃったらどうしよう。
そしたら、スレッタ、今度こそ闇堕ちしちゃうんじゃない?

彼女だって、自分の願いのためにたくさんの人を巻き込んで罪を犯したけれど、
だからこそ、生きて罪を償ってほしいし、救われてほしいんだ。
だって、プロローグでの愛情溢れる一家の姿を知っているから、
何もかも奪われたエルノラこそ、もう一度幸せを取り戻してほしい、
って思っちゃうんだよなぁ。

ちなみに私は、プロスペラからスレッタへは「愛はなかった」派、ですが、
最近はちょっとだけ変化して、
「『愛してはいけない』と自らセーブしていたのかも?」とも考えています。
エリクトのために「鍵」として生み出して、
役割だけを全うしてくれたらいいと思っていたけれど、
あんなに素直に慕ってくる娘を、
ただの復讐の道具として見られなくなっていたのでは、って。
「ゆりかごの星」で、スレッタが成長するにつれて
仕事で忙しくて水星にほとんど帰ってこなくなったのは、
実際、計画の準備で飛び回っていたのもあるけれど、
「これ以上『母』として接すると、あの子を愛してしまう」
って危惧して、わざと距離を置いたのかも、って。

……あれ? となると、これってもう、
「愛はなかった」派ではなくて、「やっぱり愛はあった」派になるのか?
うーん、わかんなくなってきちゃったぞ??

ところで、プロスペラ、こめかみに赤痣が浮いてましたよね。
あれは何なんだろう、パーメットを埋め込んだ、とか?
仮面をつけていたのは、それを隠すため?

彼女に対しては、まだ謎も多いんだよなぁ。
あの赤毛はどうしたの? 髪、染めてるの?
同世代の他のキャラと比べて、明らかに若すぎるのは、
何か理由があるの?
ただのキャラデザの見栄えの問題?

クワゼロ本体突撃組

「私たち家族になるんだから」

ここ最近のミオリネの言動があちこちで叩かれているのを見ても、
私は「そんなにひどいかなぁ」って、どちらかというと擁護派だったのですが、
何か今回、台詞などであちこち引っかかって、うーん? って思っています。

まず、その筆頭が「私たち家族になるんだから」なのですが、
これの解釈というか、真意について、
私個人が最初に考えたことと、ネット上で見かけて「ふむふむ……」と思ったものを
ざっくりまとめるとこんな感じ?(↓)
  • 単純に、ミオリネはスレッタと結婚するつもりでいる
  • パーティー(第7話)の時のプロスペラの
    「私たち親戚になるんですもの」に対する意趣返し
  • ミオリネとスレッタは、何らかの遺伝子的繋がりがある

まず、最初の「ミオリネはスレッタと結婚するつもりでいる」について。
ちなみにこれが、私の最初の解釈でした。
(大多数の視聴者も、そうだと思うんだけど、違うのかな)

第2シーズンのスレッタ&ミオリネは
「『花嫁』『花婿』として過ごしてきたけど、
 ほんとうの意味では、自分たちは友だちですらなかった」
ということに気付いて、フラットな関係からやり直そうとしている……のかな?
と思って、見守っていました。

だから、少なくとも今は、結婚するとかしないとかいうのは
彼女たちにとってのテーマではないと思っていたので
(そんな段階には進んでいない、進めていない)、
「家族になる」という台詞に「????」とびっくり。

そもそも、ミオリネさんの婚約者って、
今、公的にはグエルくんになっているのでは?
この2人の婚約関係は、総裁選およびジェターク社の立て直しのために
対外的にアピールするためのものだったはずだから、
いずれは解消するんだろうけど、どうするのかな、とちょっと心配していました。
あんまりにもあからさまに、「戦略的にお互いを利用しました」というのは、
代表を務める者として、信頼感とか誠実さとか、損なわれたりしないのか? って。
それとも、少なくともベネリットグループ内では
政略結婚が当たり前のようなので(初期のグエルくんの結婚観とか)、
そこは別に、私が懸念するようなことでもないのかな?

そして、2つめの「プロスペラに対する意趣返し」ですが、
うーん、まぁ、言い返したい気持ちもわからんではないけれど、
ミオリネって、エルノラがプロスペラとして生きるに至った経緯を
ちゃんと理解してるんですよね?
スレッタから、その出自やエアリアルの特異性について聞いたんだよね?
そこら辺の描写がばっさりカットされた上に
加害者の娘である彼女がこんなことを被害者に言うなんて、
しかも上から目線で、ちょっとこれは、うーん……?
「家族になりましょう」ならまだしも、ねぇ……?

んで、3つめの「ミオリネとスレッタに遺伝子的繋がりがある」の件。
ノートレットがスレッタの出自に関わっているのでは、
というのは私もうっすら疑っているのだけれど、
ミオリネも何かしら遺伝子を弄られている可能性、ってやつです。

そもそもスレッタは「クローン」ではなく「リプリチャイルド」なのですよね。
エリクトの(肉体の)死とスレッタ誕生にそれほどタイムラグがないと仮定すると、
4+(21-17)で、エリクトは8歳で死んでしまったわけだけど、
8歳の子が生きられないほどの過酷な環境で
スレッタが赤ちゃん状態から無事に成長できたのって、不思議じゃない?
だから、運動能力とか身体機能とか、
フィジカル面で遺伝子レベルで強化された子なのかなぁ、って。

あと、ミオリネが頭脳明晰というのは、
経営戦略かトップだとか、株ガン立ち上げの時などに描写されてきたし、
今回の停止コード打ち込みシーンでも、
コーディネーター(SEED)みたいだなぁ、すごいなぁ、って、
素直に感心する一方で、
「この子もデザイナーベビーなのかな?」と思いついてしまって……。

いやー、でも、デリングさんもノートレットさんも、頭よさそうだしなぁ、
単純に遺伝です、サラブレッドなんです、と言われたら納得するしかないか……。

でも、スレッタとミオリネの出生にノートレットが関わっているなら、
2人は姉妹と呼べなくもないのかな、って。
うーん……、わからん……!

「母親なら、等しく愛してやりなさいよ!」

この台詞も、正論ではあるんだけれど、
ミオリネがプロスペラに、今、ここで言っていいものじゃないと思うんだよなぁ。

これまた私個人の解釈だけど、ミオリネは愛というものが何なのか、
ようやく学び始めた、知り始めたという段階で、
ぶっちゃけ、他人様に愛について説教するのは100年早いでしょ。
父親から、不器用ながらも愛されていたことにようやく気付いて、
母親のことはもとから慕っていたとは思うけれど、
トマトに込められたメッセージを知って
(正直、マッドサイエンティストっぽくて怖い部分もあるけど)、
スレッタとも、1人の人間として、対等な関係を結び直そうとしている、
スタート地点にようやく立てたという状況でしょ。

愛について語らずとも、体現しているのは、例えば、
母にとっての自分が「『いちばん大切』ではない」と知りながらも
「抱きしめてあげたい」と突っ込んでいったスレッタとか、
惚れた子のために、家族のために、
さらには自分を殺そうとした子(シーシア)のためにさえ、
自分もボロボロになりながら脊髄反射で行動しちゃってるグエルくんでしょ。

今になって、ミオリネさんというキャラクターがよくわからなくなって、
ちょっと困惑しています。
残り1話で、ちゃんと納得させてもらえるんだろうか。
ミオリネとスレッタ、お互いにとって大きな存在なのは間違いないので、
愛情とか友情とか関係なく、大切に想い合う関係になってほしいな、
言いたいことちゃんと言い合える仲になってほしいな、
と願っているのですが、どう着地するんでしょうね……。

小型船

前回登場した、白くて丸い「博物館レベル」って、
小型船のてっぺん(正面)か!
ごめん、今回でやっと気付いたわ。
てっきり球体かと思い込んでて……、恥ずかし!

マルタン

今回、久しぶりにマルタンのちょっと情けないところがたくさん見られて、
とても和ませてもらいました。ふふっ。
やっぱりマルタンはこうでないとね。
「死ぬ〜! 死ぬ〜! ママ〜!」
って、うん、パパママ呼び、しそうだよね。

5号くん

かっ……、かっ……、かっこよかった……!
強化人士だからこういう訓練も受けていたのか、
そもそも少年兵だったりとかいう彼個人の事情があるのか……。
出てきた頃はこんなにときめく存在になるだなんて思わなかったなぁ。
どうか、最後まで生き抜いてほしい。

……とは思うけれど、ファラクトにもう乗らないかと思うと、淋しいな。
ガンダムには乗せたくないけど、
パイロットとしての彼もかっこよかったから、また見たい気持ちもあります。
うーん、複雑……!

最終回サブタイトル予想

次回予告その他では、今のところ「最終回」としか明かされていませんが、
これってたぶん、ネタバレを防ぐためにぼかしてあるだけで
最後の最後にババーンと出てくるパターンではないかなぁ。
いや、ほんとに「最終回」のままでいく可能性もありますが、
心のストレッチ(あらゆる事態に備える、という意味)として
ちょっと考えてみましたよ。

「水星の魔女」

ベタだけど、やっぱこれかなぁ。
前にも書いたけど、いつかスレッタちゃんには胸を張って
「私はスレッタ・マーキュリー、『水星の魔女』です!」
って高らかに宣言してほしい。
このまま作中でも「魔女」が否定的な意味のままで終わるのではなくて、
「白き魔法使い」「いい魔法使い」として、自分自身をも肯定してほしい。

たぶん、連合のあのでっかい兵器を潰すのがラストバトルになりそうだけど、
その時、スレッタ、今度こそ自分の命を投げ出して戦いそうだもんなぁ。
おうちに帰るまでがラストバトルですよ!
絶対絶対、死なないで!

「花嫁と魔女」

第1話の「魔女と花嫁」に呼応する感じで。
今回、ラウダくんからミオリネに対して「魔女」の呼称が使われたので、
「あっ、そういえば」って思い出したんだけど、
まだ第1シーズンの前半くらいの頃に見かけた呟きが元ネタ(?)です。
第1話時点では、「魔女」はスレッタで「花嫁」はミオリネだったけれど、
それが最終的には逆になるのでは、という予想が出ていて。

以下は、
「最終話のBパートの舞台が、ラストバトルから数年後のとあるカップルの結婚式」
という大前提の上での妄想です。
そこに集まるスレッタ&ミオリネを始めとした、学園の元生徒たちで、
わちゃわちゃしているところが見られたらいいなぁ、と。

▼スレッタ

エアリアルを失って、「魔女」ではなくなって、
今まさにグエルくんのお嫁さんになるところ、だといいな!
というわけで、「魔女」から「花嫁」へジョブチェンジ。
でも、今これを書いている第23話時点では、
双方からはっきり相手への想いが語られたのはラウペトだけなので、
式を挙げるのはこの2人がいちばん早そうな気もするんだよねぇ。
なので、この2人の式の終わりに、
ペトラが投げたブーケを意味もわからずキャッチして
「うれしいです!」って無邪気にニコニコして
みんなにニヨニヨされているといいと思うよ!
グエルくんは真っ赤になってて男性陣にニヤニヤされていればいいと思うよ!
むしろその場で再プロポーズしてもええんやで。
そんで、スレッタを「花嫁」にしてあげて……。

▼ミオリネ

「株式会社ガンダム」の社長として、起業した時の宣言どおり、
生命倫理問題をクリアして、GUND医療の発展と普及にも努めていってほしいなぁ。
何だか、あれだけ派手に起業したわりに中途半端な描写だったから、
あのまま終わってほしくないんだよね。
それはともかく、かつて「ガンダムに関わる者」が「魔女」と呼ばれていたように、
彼女をそう呼ぶ者もいるけれど、
本人はむしろ「ええ、そうです。私は魔女よ」とニヤリと笑って返しそう。
というわけで、「花嫁」から「魔女」へジョブチェンジ。

…………。
どうですか? ありそうじゃない? これ。ダメか??

「EPILOGUE」

始まりが「プロローグ」だったから締めはエピローグでしょ、
という単純な推理です。
でも、どうせなら、エピローグはメインキャラ全員分じっくり見たいから、
完全新作の劇場版とか後日のTVスペシャルで見たいな〜。

「祝福」

これもありそうなんだよなぁ。
本編最後にタイトルとしてバーンとこれが出て、
特殊EDとして「祝福」(第1期OP)がかかる感じで。
映像的には、止め絵でメインキャラのその後が描かれていたりとかで。

「ハッピーバースデー」

あの名台詞「ろうそくみたいできれいだね!」を
みなさん、そろそろお忘れではないですか?
ていうか、私もちょっと忘れていました。

ラーヌードルの時にチラ見えした、スレッタの「やりたいことリスト」、
まだ「誕生日パーティー」の項目が未クリアだったらしいので、
それを持ってくるのもアリかも、って。
もちろん、呪いの歌としてではなくて、
生まれてきたことを祝福する意味で、あの曲をみんなが歌ってくれたり、とかね。

すべての子どもたちに祝福を

もう、ほんとうに、これに尽きる(↑)。
スペーシアンとアーシアンの格差の問題とか、
本編中では改善の糸口がつかめるかどうか、な程度で終わると思うけれど、
それでもいい。

願うことはただひとつ。
みんなが生きて帰って、少しでも、少しずつでも
幸せに向かっていくラストでありますように。

NEXT

【最終回感想・1:リアタイ直後の第一声】「第24話:目一杯の祝福を君に」(第2クール最終回)(機動戦士ガンダム 水星の魔女)

【最終回感想・1:リアタイ直後の第一声】「第24話:目一杯の祝福を君に」(第2クール最終回)(機動戦士ガンダム 水星の魔女)

追記&補足 この記事を日が経ってから読み返すと、最終回のあれやこれやに打ちのめされて 作中の台詞も一時的に飛んだりしている様子がうかがえて、ちょっと恥ずかしい……。 でも、そこを訂正しちゃうのももったいないというか、 この「水星の魔女」というカテゴリーを設けて各話感...

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