会場の最後には、これまでの作品のタイトルがずらりと展示してありました。
私はまだまだビギナーで、全ての作品をチェックできてはいないけれど、
もう、タイトルを眺めているだけでもフフッて気持ちになっちゃうなぁ。
その他、塗り絵などのワークショップもありましたが、
仕事終わりに駆け込んで行ったのであまり時間的な余裕もなく、
その分をグッズの吟味に当てることにしました。
イベント限定品もいろいろありましたが、
今回は「チャーム付きポーチ〈西洋の美術ピンク〉」を選択。
チャームの絵柄は井上涼さんです。わはは。
えーと、では、勢いに乗って
今回の展示では特に取り上げられなかった作品の中から
私のお気に入りを紹介させていただいてもよろしいでしょうか。
「アイネクライネ唐獅子ムジーク」
これ、完成度高いと思うんだー。「♪火水木ダラダラ〜」が好き。
「お互い擬態」
昔話とか民話のような、ほっこり可愛い物語。でも、ほんとうにそうだったかも、なんて思えちゃう。
テンポがどんどん上がっていくのも楽しい。
「玉虫の家庭教師が玉虫厨子」
もう、このタイトルだけで笑っちゃう。「どゆこと?」が好き。
「Fu Fu」も可愛い。ふっふ〜。
「わたし玉虫のタマミのママのマミミ」とか
「わたし玉虫のタマミの孫のタママミミ」とか、
歌うと口の中でタマとかミとかの繰り返しが弾けて楽しい。
「続いては、信貴山の石橋さ~ん」
まだ動画を漁り始めて間もない頃に聞いて、すぐにお気に入りになりました。めちゃくちゃおもろい。わははは。
「なんか鉢?が倉?を持ち上げて?」とか
「いわく 倉?の中?のお米だけ?」とか、
あとは「どゆこと? どゆこと? どゆことよ?」とかが特に好き。
もとの絵巻とか、昔の書物とかに書かれていることって、
「意味はわかるが訳がわからん」っていうの、多いですよね。
そういうのを、うまく表しているなぁ、って。
それに、石橋さんがとにかく楽しくて!
ゼエゼエハアハア! ゼエゼエハアハア!
「書記に必要なギャルの精神」
イントロからかっこよすぎる。ノリノリになってしまう。
「スパイゴッデス」
これもかっこいい曲。曲調もそうだし、女同士の友情とか、バディ感というのか、
めっちゃよくないですか?
「誰であろうと相棒はユー」!
そして、謎に包まれたヴィーナス像の悲哀も
「私は誰なの? 自分も知らない」と表現されていて、グッときますね。
合間に入っている台詞の
「何だ、彫刻かぁ〜」とか「おつかれさまですぅ〜」とかも妙に好き。
そんなこんなで、満喫してきました〜。
これから行く予定のみなさまも、ぜひ楽しんで来てくださいね。
アイネクライネ唐獅子ムジーク
発想の源になった作品は、狩野永徳「唐獅子図屏風」(宮内庁三の丸尚蔵館所蔵)。唐獅子たちの“巻き髪”を見ているうちに、作曲家モーツアルトと同じ髪型に見えてきて「2人の作曲家ユニット」という設定を考えつきました。狩野永徳は豊臣秀吉に愛された絵師。それで、歌にも秀吉に登場願いました。
[びじゅチューン!] お互い擬態
発想の源は、大分県豊後高田市の石の崖に刻まれた「熊野磨崖仏」。巨大磨崖仏の不動明王と大日如来は山で待ち合わせし、相手を驚かせようと崖に擬態する。“表裏一体”のような関係性の2人は考えることが似ているのでシンクロし、お互いが擬態してお互いを待つという状況に。しかし、2人とも時間感覚が雄大なので、800年経っても余裕で相手が来るのを待っているのでした。
[びじゅチューン!] 玉虫の家庭教師が玉虫厨子
発想の源は、国宝「玉虫厨子」(法隆寺)。玉虫厨子は玉虫からしたら怖い存在でしょう。しかし、その緊張感のある関係性が勉強においてはよい効果を発揮する可能性があります。主人公は高校受験を控えた玉虫のタマミちゃん。最近きた家庭教師の玉虫厨子先生の前ではまじめに勉強します、怖く思える玉虫厨子先生、教えるのはとても上手です(専門は数学)。
続いては、信貴山の石橋さ~ん
発想の源は、国宝「信貴山縁起絵巻」(信貴山朝護孫子寺所蔵)。「信貴山縁起絵巻」(一巻)のストーリー全体を、現場リポーター(石橋さん)がつぶさにレポート!たまたま紅葉中継で現場にいた地元テレビのリポーターが、飛び鉢事件に遭遇したという設定。多彩なカメラワークで、信貴山のふもと、山の上、ふたたびふもと…と中継を続ける。
[びじゅチューン!] 書記に必要なギャルの精神
発想の源は古代エジプトの彫刻作品「書記座像」(ルーブル美術館)。顔の、特に目元の印象が強い書記座像。目の周りのアイラインが強めに入っています。瞳もカラコンを入れたかのようにきれい。目元に手間がかかってる感じ、もしかしてギャルの精神によるもの?ギャルとは、信念を持ち仲間を尊ぶもの。書記座像はその精神で書記の仕事に臨んでいるのかもしれません。会社の書記係として使命をまっとうする孤高の存在の歌!(でも議事録はヒエログリフ)
[びじゅチューン!] スパイゴッデス
発想の源は、古代ギリシャの彫刻「ミロのヴィーナス」(ルーブル美術館)。S字に体をくねらせたミロのヴィーナスのポーズは、何かをひらりとかわしているかのような優美さ。何をかわしているのでしょう?スパイ物の映画などでたまに見られる赤外線的なものかも!敵に見つかりそうになったら〈彫刻〉のふりをしたり、スパイの相棒としては心強い限り。彼らスパイの目的は、ミロのヴィーナス自身の出自についての情報。いざ!
- 「びじゅチューン!EXPO ~ときめき立体ミュージアム~」1/3
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