「びじゅチューン!EXPO ~ときめき立体ミュージアム~」に行ってきましたよ〜!
フォトスポットがメインで、ちょっとしたアトラクションもあって、
「お友達やご家族と一緒に、楽しい写真をいっぱい撮ってね☆」
という内容の展示でしたが、
私のようなあんまり自撮りに興味のない人間が行っても
にやにやしながら楽しめる空間でしたよ〜。
そもそも、「びじゅチューン!」とは何かというと、
NHK(Eテレ)でやっている、
「日本や世界の美術品から着想を得た楽曲&アニメーション」の番組です。
モデルになった作品や作者の紹介もあり、
大人も子どもも楽しめて、オススメなのです。
そして何と、井上涼さんという方がお一人で
詞を書いて曲を作ってアニメも作ってついでに歌っていらっしゃるのです。
もう、何のバグだよ、ってくらいすごい!
でも、何よりすごいのは、そのセンスと発想力ですよね。
芸術には、もっと気軽に触れていいんだ、自由に楽しんでいいんだ、
ということも伝えてくれていて、
この番組に親しんで育ったちびっこたちは恵まれているなぁ、
なんて思ってしまいます。
このお方、お声がものすごくいい、とか、お歌がものすごくお上手、
というわけでもないのだけれど(ごめんなさい、個人の見解です)、
とても聞きやすくて、歌詞も覚えやすくて
いつの間にか頭の中で一緒に歌っちゃうことが多いです。
ちなみに、番組内であいさつをする時の
「みなさん(|)こんにち(\)は(|)、井上涼です」
って、横にお辞儀するアレが、ちょっと楽しくて可愛らしくて好きです。
……と、こんなふうに熱く語ってしまいましたが、
実は私自身も、これらの作品にきちんと触れるようになったのはつい最近でして。
名古屋では「サンリオ展」と同じ会場で開催されているのですが、
そこの予告で今回の展示を知ったのが直接のきっかけなのですよね。
何年か前から、「びじゅチューン!」という番組名だけはちょくちょく耳にしていたし、
Bちゃんのブログにも以前登場して興味を持ったりはしていたものの、
「ふむふむ……」くらいの状態のままで過ごしていました。
が、「イベント、名古屋に来るんだ」と知ったのと、
今ちょうど、かなり力を入れて視聴している「不滅のあなたへ」の直後にも
放映されているので、その流れもあって初めてきちんと見てみて、
一気にドドドドとはまってしまいました。
おもしろい〜、すごーい、好きィィ! ふふっ。
おっと、まぁ、そんな私の事情はともかく、
写真をバッシャバッシャ撮りまくってきたので、いくつかに分けて載せていきます。
ついでに、楽曲へのリンクも自分用に貼っておきますね。
最初はYouTubeの動画をそのまま並べようかと思ったけれど、
公式動画だからか、他サイトでは掲載できないみたいなので、
NHKのどーがレージへのリンク集になっています。
この中での私のイチオシは、「鳥獣戯画ジム」です。好きィ!
[びじゅチューン!] 私たちは元パルテノン神殿
発想の源になった作品は「パルテノン神殿」(ギリシャ・アテネ)。アクロポリスの丘に建つパルテノン神殿。柱だけがここに残り、破風の彫刻は大英博物館にあるなど離ればなれ。「ひとときを共に過ごしたクラスメイトのよう。数年に1度集まって学生時代を懐かしむ」という設定で歌にしました。
[びじゅチューン!] 委員長はヴィーナス
発想の源になった作品は、ボッティチェリ「ヴィーナスの誕生」(ウフィツィ美術館)。「この女の人は貝殻に乗ってどこへ行くのだろう?学校かな?」と、物語が生まれました。チャリ通ならぬ”貝殻登校”です。ヴィーナスに憧れるクラスメイトの気持ちになって歌った曲。その高校名は「ボッティチェリ高校」です。
[びじゅチューン!] 祖母のコロッセオハット
古代ローマの遺跡「コロッセオ」が発想の源。約2000年前に建てられ、5万人の観客を収容できた一大エンタテインメント劇場です。そのストンとした筒状の形は、おばあちゃんの頭に載せたら似合いそうで・・・
[びじゅチューン!] 鳥獣戯画ジム
発想の源になった作品は「鳥獣人物戯画」(高山寺)。「日本最古の漫画」と言われることもある、12メートルにも及ぶ絵巻物。平安後期から鎌倉時代の作品で、動物たちの遊びや運動競技、法要や喧嘩など当時の世相を思わせる場面が描かれている。墨一色のストイックな画面でスポーツなどに励む姿から「トレーニングジム」を想像し、その光景を歌にした。
[びじゅチューン!] ヘルスチェックインザヘル
平安時代の絵巻「地獄草紙」が発想の源。日頃の不摂生を悔やみながら臨む健康診断は、さながら罪を罰せられる地獄のよう。骨に異常がないか調べる石臼、内視鏡のかわりに「針口虫」を飲み込み、レントゲン代わりに業火。歯科検診は鶏が担当、見張りは鬼ばば。厳しめの看護士さんたちによるヘルスチェックを経て「今度こそ生活改善をするぞ」と誓うまでを描く一曲。
[びじゅチューン!] 保健室に太陽の塔
発想の源になった作品は、岡本太郎「太陽の塔」(大阪・万博記念公園)。両手を広げてどっしりと立つ力強い姿は、何でも受け入れてくれる保健室の先生のよう。てっぺんに金色の顔、お腹にムスッとした顔、そして後ろ側に黒い顔と、3つの顔があるのも印象的だ。内部にある「生命の樹」、人類誕生までの生物の進化を表すオブジェのことも歌い込んだ。
[びじゅチューン!] 兵馬俑ウエディング
2000年以上前に中国でつくられた「兵馬俑」が発想の源。兵馬俑は、ひとりひとりがとてもいい表情をしています。こんなにイキイキした人たちにお祝いしてもらって結婚式をあげるとしたら、幸せになれる気がしませんか?
[びじゅチューン!] 地元が快楽の園
発想の源は、ヒエロニムス・ボス「快楽の園」(プラド美術館所蔵)。 「快楽の園」は、「楽園」「現世」「地獄」を描いた縦220cmの大きな三連祭壇画。両側のパネルを折りたたむと、無彩色で描かれた天地創造前の地球といわれる絵が現れる。 井上さんは、「快楽の園」ののどかだけど異常な雰囲気に注目。変わった乗り物や裸の人々。もしここが自分の地元だったら、恋人や友達を招待するのにちょっと勇気がいるかもしれない、と歌にした。
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