今朝乗った地下鉄の車内で、自宅の最寄駅のとあるケーキ屋さんの広告を発見。
窓に貼られた、小さなサイズのものでしたが、とても印象的でした。
お店の広告なのに、ヴィジュアル的には1つのケーキの写真のみで、
小さく控えめに店名(ロゴ)が添えられてはいますが、
住所とか「〇〇駅から徒歩〇分」といった説明書きも
よくある検索窓&検索ボタンの表示もないのです。
しかも、そのケーキというのが、
いわゆるインスタ映えしそうな
カラフルだったり複雑なデコレーションがしてあるわけではなく、
えーと、色で言うと、白とベージュと薄い茶色、だったかなぁ、
たぶん生クリームとナッツの砕いたようなのと
タルト生地かシュー生地か、もしくはスポンジか、
……という、どちらかというと見た目は地味、なものだったのですよね。
ケーキの写真&店名で
ケーキ屋さんだということは見た人に伝わるだろうけれど、
ここまで情報を削ぎ落とした広告って、車内広告では珍しいと思うし、
すごいなぁ、かっこいいなぁ、とちょっと感動してしまいました。
そうだよねぇ、今時、気になったことがあれば誰でも簡単にググるだろうし、
余分なことが一切載っていないから
ケーキの写真に集中できて食べたくなってきちゃうし(私だけ?)、
そうか、押してダメなら引いてみろ、ってやつだ!
と勝手に納得したり、していました。
こういう広告を作った人も、これでオッケーだしたケーキ屋さんの方も、
どちらもすごいなぁ、うらやましいなぁ。
私だったら、例えば、
ケーキを1点しか載せないなら
ここぞとばかりに見た目がキャッチーなものを選んじゃうし、
最寄駅くらいは入れておこう、ってやっちゃうだろうなぁ。
「これで十分」って判断した、その自信が、かっこいい!
ああ、何だか、パワーを分けてもらったような気分です。
自分には全く無関係ですが、うれしくてにやにや。