先週放送の「相棒 season13」の最終回を、やっと見ました。
いやー、結末は知っていたけれど、
知っていたからこそドキドキしました……。
もうそろそろ大丈夫かな、とは思いますが
以下はネタバレを含みますので、ご注意下さいね。
そうそう、母はこれをリアルタイムで見たそうですが、
直後に私に電話をかけようと思ったくらい
あの結末にものすごく動揺してしまったそうです。
気持ちはすっごくわかるわよー……。
さて、見終えた直後の感想としては、
「唐突すぎて実感がわかないなぁ」でした。
確かにカイトくんは、口より先に手が出てしまうというか、
荒っぽいところ、もっと言ってしまえば暴力的なところもありました。
あと、感情的なところも、何度か描写されていました。
でも、それは、右京さんとの対比という意味合いや
彼の若さゆえの直情的な部分の表現だと解釈していました。
スタッフとしては、これまでの彼のそういうシーンを
「伏線」として差し挟んでいたつもり……なのかなぁ。
伏線といえば、えっちゃんのおめでた&入院・闘病や
それも絡めてのパパとの関係の変化や進展が
何らかのかたちで「卒業」につながるのかなぁ、
と推測していたのですが、まるで外れてしまいましたね。
右京さんもイギリスに行っちゃうし、
誰がえっちゃんを支えてくれるんだろう、これからは。
あ、幸子さんかなぁ。
これからはほんとに毎日来てくれるかもしれないよね、彼女なら。
カイトくんのこと、けっこう好きだったし応援もしていたので、
彼のファンとしても、こんな「卒業」では可哀想な気がしてしまいます。
卒業というより、追放って感じだもん、
特命係だけではなくて、相棒ワールドからの。
あそこまで罪を重ねさせなくても、
親友の妹の仇討ちだけやってしまった、とか、
親友の凶行を止められなかった、手助けしてしまっていた、とかで
十分、卒業の理由付けにはなるだろうに。
そうじゃなくて、パパさんの言っていたような
「右京さんへの劣等感」というのを主軸に描きたかったのかなぁ。
カイトくんは、右京さんに対しては、尊敬はしていても
目標とか憧れとかの対象ではなかったんじゃないかな、
だから「劣等感」というのは違和感があるなぁ、と思うのですが、
それも私の勝手な思い込みなのかしら。
タイプが違いすぎて、理想とはちょっと違う、
でもあの観察力や考察力には毎回驚かされる、って感じ。
右京さんの「暴走する正義」に時には反発しつつも、
年齢やキャリアの差もあって
カイトくんにとってはやっぱり学ぶものが多い存在、
という関係性だと思っていました。
先輩というよりむしろ先生で、師弟関係のようなコンビ。
ああ、そうそう、えっちゃんは
防犯カメラに写ったダークナイトの映像から
カイトくんを疑った(もしくは確信を持った?)ようですが、
何だかこれも、すっきりしない。
付き合いも長いし、結婚予定の仲ではあるけれど
それまでにいくつか気になる点があればともかく
あれだけで「!」ってなるものなの?
そもそも、もうすぐ結婚する、子どももできた、っていうカイトくんが
これまでの犯行を悔いるならわかるけれど、
新たに犯行を起こしたり、するのかなぁ。
それだけ、彼の抱える闇が深かった、っていうのをやりたかったんですかね?
別に、カイトくんの弱さを見たくなかった、とかいうわけでは全然なくて、
劣等感オッケー、短所や弱点もむしろもっと見せてくれ、
という気持ちでいますが、
これまでの3シーズンで見ていたカイトくん像と
どうしても重ならないんですよ、
このダークナイトのエピソードについては。
シュラトでいうと、TVシリーズの美奈さんとOVAの彼女みたいだ。
(通じる人の少なさそうな例え)
最終回を作り直してくれ、とか、カイトくんを復帰させてくれ、とか
ネットにはいろいろな声が溢れていますが、
何だか今回のラストシーン、
「あれっ、もしかしてこれでシリーズ打ち止め?
season14ってもうやらないの?」
という雰囲気が感じられて、とても不安です。
無理して続けてマンネリがひどくなるくらいなら
適当なところできれいに終了させてほしいと願っていますが、
だったらなおのこと、今回の最終回は後味が悪すぎて、ちょっとね。
海外ドラマの無理矢理な打ち切りとか、強引な降板とか、
そんなふうに感じられてしまって、うーん、とても残念……。
気持ちを鎮めるため&気分転換に、
録りためていた「ダウントン・アビー2」をそろそろ消化し始めようかな……。