ずっと楽しみにしていた「おおかみこどもの雨と雪」を
ようやく見に行くことができました。
思ったよりも静かな物語で、背景の山や木々や草花がとても美しくて、
そして何より、おおかみこどもたちが可愛くて、ほろりとくる映画でした。
ただ、劇中では、細かいことに対する説明が
極力抑えられていた(ように思える)ので、
見終えた直後の感動が少しずつ収まってくるにつれてモヤッと感も出てきて、
今は微妙に消化不良な気分。
私の理解力の問題かもしれないけれど、
以下にそのへんもちょこっとメモしておきます。
ネタバレを含みますので、これから見に行く予定の方はご注意下さい〜。
パパさん(おおかみおとこ)の死因がよくわからない
雨を産んだばかりの花ちゃんに、滋養のあるものを食べさせようと雉(?)を狩りに行って、足を滑らせて落ちて……、
という感じの事故死なのかな、とも思うのですが、どうなんだろう。
でも、それだったら、玄関先にスーパーで買ったものを
花ちゃんたちに声も掛けずに置きっぱなしにしていく理由もないし。
あと、旦那さんの遺体(おおかみver.)をゴミ収集車に持って行かれるなんて
すごいトラウマだよね。あれでは仕方ないとも思いますが、しかし……。
よく立ち直れたね、花ちゃん……。
パパさんの遺した貯金だけで大丈夫だったのか
確かに無駄遣いしなさそうなパパさんだったけれど、あんなに長いこと自分と子ども2人を養っていけるただろうか、という疑問。
田舎に引っ越すまでだけでも、相当大変だったと思うのですが。
今、自分が独り暮らし計画中なもので
どうもそのへんが腑に落ちないというか、気になってしまって。
田舎に移り住んでからも、家庭菜園が軌道に乗り始めてからは
食べ物については周囲の助けや物々交換で何とかなったと思うけれど、
それ以外にも、いろいろお金は必要だと思うんだけどなぁ。
途中から働き始めるけれど
お給料は「高校生のバイト代よりも安い」って話だったし、
それなのに車も手に入れたりしてるし、
見ていて「ん? あれ?」と気になってしまいました。
ああいうのも、ご近所からの貰い物とかお下がりだったりするのかな。
花ちゃんがスーパーお母さんすぎる
この作品は、女の子が妻になって、母になって、さらには子離れを経験するお話だと思っているので、
主人公である花ちゃんの奮闘ぶりが見えるのは
別に、自然なことだと思うのですが、うーん……。
単純に、体力的にもすごくタフだよなぁ、とか、
あの廃屋をよくここまで修理できたなぁ、とか……。
「そんな小さい畑じゃダメだ」の意味
家庭菜園を作る時、韮崎のおじいちゃんに「そんな小さい畑じゃダメだ」(うろ覚え)と言われて、
後に花ちゃんも「あの意味、やっとわかりました」(うろ覚え)と話していましたが、
あれって、どういうこと?
1種類の作物でも、たくさん育てておけば、
収穫した時に物々交換でみんなからいろいろもらえるよ、
という意味でいいのかなぁ?
見ている最中は、もっと、農業の基本として、
広い範囲を耕しておかないと土の中の微生物が働かない、
とか、なのかなー、と
小難しいことを想像していたのですが。
雨くんに対する周りの反応
雨くんは不登校を経て、そのまま先生の後を継いで山の主になったわけですが、学校関係の人とか、ご近所さん(すごく遠そうだけど)とか、
心配する人はいなかったのか。
さすがに不自然だと思うのですが。
それにしても、雨は、ちっちゃい頃はめちゃくちゃ可愛いし
おおかみとしての生き方に目覚めてからはかっこいいし、
しかも何か、色っぽいというか、艶っぽいというか
見ていてキャー!な気持ちになりました。
雪ちゃんのワンピース
花ちゃんに作ってもらったアレはワンピースというよりジャンバースカートだよね。
それはともかく、小1の時に作ってもらった服を
その後何年も着られるのは、ちょっと、あれ? って思った。
さすがに、つんつるてんになっちゃうのでは。
同じデザインで作り直してもらったのかもしれないけれども。
それにしても、ちび雪ちゃんはほんとうに可愛かったです。
だだのこねっぷりとか、台所で隙間にはまり込んで膝抱えてる姿とか、
今思い出してもにやにやできちゃうくらい可愛い。にへら〜。
草平のお母さんがお迎えに来なかった理由
ほんとうに、再婚相手ができたことで、草ちゃんを見捨てたの?あっ、そういえば、このお母さん、声が林原さんでしたね。
広告に林原さんのお名前を見付けて
どこに出るんだろうと思っていたら、この役でしたか。
と、こんなふうに書き出してしまうと文句タラタラな感じですが、
作品自体は、時間をおいてまたいつか見てみたいです。
雪山を疾走するシーンとか、3D映画みたいでものすごかったし、
とにかく子どもの声が可愛い! きゅんきゅん!