父が、入院以来初めて散髪をしたそうです。
病院内の床屋さんで、髭剃りとシャンプーもセットで。
髭剃りは、確か、前の病院でICUから一般病棟に移った時に
母にいつものT字型のを頼んでいたようだったけれど、
転院の時に先生から許可をもらって、久しぶりに整えてもらったみたい。
ていうか、そうか、明日で救急搬送のあの日からちょうど4週間だけれど、
シャンプー、できていなかったのか……!
まぁ、そうだよねぇ、最初のうちなんて特に無理だっただろうし。
転院の日に会った時、特にそんな、不衛生な感じとかは全くなかったし、
たぶん、顔や手足を拭いてもらったり自分でやったりくらいは
できていたんだろうけれど
いやー、入院生活、不自由が多いよねぇ……!
母によると、昨日の時点で、
「明日、散髪の予約を取っておいてほしい」とメモで依頼があったのだとか。
そして今日、これまでのように新聞を届けに行った母が、
看護師さんに車椅子で運んでもらっている父を見届けて
そのまま近くの待合スペースで1時間近く待機していたらしい。
そして、すっきりさっぱりした父が
今度は自分で車椅子を動かしてエレベーターに乗り込むまでを
少ししゃべったりしながら一緒に過ごした、らしいです。
「転院の日より、すっと会話も滑らか! 普通の人みたい!」って。
ああー、そうかぁ、私は転院の時は少ししか話したりできなかったけれど、
母と姉はしばらく付き添って移動していたわけだから、
いろいろ気になったりもしたんだろうなぁ。
車椅子、自分で動かすのもそれなりに力がいるって聞いたことあるし、
多少でも体力や筋力がついてきているなら、うれしいな。
あっ、そうそう、転院の日には、母が父の爪を切ってあげたそうです。
これも父自身から事前に要望があって、移動してちょっと落ち着いた時に
パチンパチンとやってあげたそうで。
伸びた爪が気になったり、髪切ったり洗ったりしてもらいたくなったり、
そういうことに気が回るようになったのは、いい兆候だよね。
気力がないと、そこまで考えられないもん。
その床屋さんは、シャンプーだけでもお願いできるそうなので、
これからも週1くらいのペースですっきりさっぱりさせてあげたいなぁ。
リハビリの都合とか、予約状況とかの兼ね合いで、
そんなに思いどおりにはいかないだろうけれど、
母もそのタイミングを狙って、ちょっとでも直接顔が見られたら
お互い励みになるだろうし。
やっぱり、面会できないって、すごく大変です。
父の個室は電話付きだけれど、受話器を持つ力はまだなくて、
頼めば看護師さんが介助してくれるそうだけれど、
シャイな父がそんな状況で自分からかけてくるとは思えず、……。
うーん、ほんとうに、コロナめ……! って感じですよ……。