仕事を終えて事務所を出た時、
普段ほとんど直接の接点のない他部署の方と
エレベーターで2人きりで乗り合わせました。
ドアが閉まった途端に、
私たちが昨年末まで働いていた、少し離れた別のビルの事務所の方を指差して
「帰りたいでしょ?」と言われ、
「帰りたいです! 今すぐにでも帰りたいです! 前の方がよかった〜!」
と素直に答えてしまいました。
でも、その方(男性)とは、
お互いに顔は知っているけれど、これまでお話ししたこともたぶんない、
という間柄なのです。
な、な、何でそんなこといきなり聞くの!?
はっ、も、もしかして、私、全部、顔に出てる!?
……うん、わりといろいろ、顔に出がちなのは
自分でも知ってはいるけれど、あわわわわ。
私がそこに気付いてわたわたしているうちに
その方は別の階の他部署へ笑いながら戻ってゆかれましたが、
ちょっとどきどき。
帰りたいよ。
前の事務所に戻りたいよ。
本社に戻って、全体的な仕事の流れから無駄が省かれた部分も大きいけれど、
私にとって快適だったのは、あの離れだった。めそ。