職場の先輩が退職を決意されて、それを上にも伝えたことで、
人員の補充のために先月から採用面接や実技試験が行われています。
私は下っ端なのでそこらへんにはまったく関わっていないのですが、
実技の試験が私の隣の席で行われているので
そこでの応募者&面接官(私の直属の上司)とのやりとりを
仕事をしつつ何となく聞いてしまう日々を送っています。
私よりも年上の方とか、こないだまで学生だった方とか、
いろいろな人が来て、おもしろいなぁ。
今日は、まだ実務経験のないという若い女性が試験を受けていきました。
そして、それを上司が後ろで監督しつつ
ちょくちょく質問をしたりしていたのですが、
どうやら、彼女は学生時代は産業デザインを専攻していたらしいのですよね。
(産業デザインとは、ざっくり説明すると、
乗り物とか、家電とか、ロボットとか、工業製品のデザイン)
(という解釈でいいのかな? ちょっと自信ない……)
うちの会社は、というか私たちの仕事はグラフィックデザインなので、
ちょっと、分野というか、系統が異なるわけです。
で、上司もそこらへんが気になったみたいで、
「学校で勉強したこととだいぶ違うと思いますけど、
どうしてこっちの仕事をしようと思ったんですか?」
と質問していました(そして聞き耳をたてる私)。
……ら、彼女の回答は、
「最初はぁ〜、そういう会社とかをいろいろ受けてたんですけどぉ〜、
何かぁ〜、違うなぁ〜、って思ってぇ……」
でした。
…………。
い、いや、いいんだよこういうの、
それくらいのフットワークの軽さで知らない分野に飛び込むのって
大いにアリだと思ってるよ!
それに、直感って大事だし、
そういう感覚って信じないと鍛えられないものだし、
それで方向転換する勇気も立派な武器だと思うよ!
でも、一応、面接の場だったわけだから、
そこはもうちょっと、後付けでもいいから
言葉で説明してほしかったなぁ、とも思います……。
別に、かっこいいことを言う必要なんてないから、
素直に話してくれればいいからさぁ……。
って、素直すぎてああいう言い方になっちゃったのかなぁ……。
ああ、でも、新人の定着しないこの職場では
ああいう言い方をする子はそれこそ
「何かぁ〜、違うなぁ〜、って思ってぇ……」
とある日突然辞めていってしまいそうで、怖いんだよね。
と、まぁ、そんな日々です。