ガラケー

帰りの地下鉄で私の隣に座ったおじさんが、
鞄から2つ折りのケータイを取り出してメールか何かをしていました。
自分以外に、いわゆるガラケーを使っている人を見るのって
ものすごーく久しぶりで、ちょっぴり興奮。

「うっわー、いるんだぁ！」と
こっそりにやにやしつつ視線をふと前に向けたら、
斜向かいに座っているおじさんも、2つ折りケータイをいじっていました。

ちょ、えええ、今日はどしたの！？
いつもの車内では、老いも若きもみんなスマホなのに！？
あっ、少し残業していつもより遅い地下鉄に乗ったから？
「残業するおじさんは、ガラケー使用率が高い」？
……いやいや、たまたま続けて目撃しただけで、全然サンプル足りないでしょ、
こんなの仮説にもならんでしょ、と自分にツッコミを入れつつも
近年稀に見る現象に動揺してしまった夜なのでした。