前作の2Dから3Dに変化して、よくなったと思う点ももちろんあるけれど、
個人的には、このゲームは
「前作どおりの、ちょっと古くさいくらいの2Dでよかったんじゃないの?」
と思います。
冒頭体験版では、神々のお姿をぐるんぐるん回して舐めるように眺めて
おおおー!って感動していましたが(特におっぱい女神に対して)、
3Dにすることによって、予算や時間が削られて、
そのために一部の神々がリストラされてしまったのなら、とても悲しい。
神々に対しては、そもそも、
「数が増える」ならわかるけれど、何のために入れ替えたのか、
そんな必要、どこにあったのか、
未だに私は疑問に思っているのですが、未練がましいかなぁ。
容姿の遺伝は楽しいし、身長やお胸などの体格もいろいろ用意されているので
そのためには3D化が必須だったのだろうな、と考えていますが、
そこにばかり力を入れるより、もっと全体的なバランスを整えてほしかった。
前作では、親の容姿と子どもの容姿は無関係のランダムで
(正確には、ゲームスタート時に出現順が固定されるらしい)、
美形カップルからナマズ息子が生まれたりして「何でー!」ってなったりしたけれど
(ナマズ息子もボヨヨン娘も、最初はびっくりしましたがどちらも大好きですよ〜)、
そういう、「この子誰の子」状態が逆に楽しくもあったんですよね。
そして時には、タイミングの妙で、
親神あるいは祖父母神にそっくりな子が生まれたりして
それはもう、めっちゃくちゃ興奮したり笑っちゃったりしたことがあります。
あるいは、その子と関わりの深かった人間(親とか指導者とか)と
似た容姿の神様と交神することになって、
後付けで「憧れの人に似ているから交神相手に選んだ」という設定が生まれて
一族妄想が捗ったり、なんてこともありました。
それだけでも十分おもしろかったんだけれどなぁ、私は。
そうそう、PSP版でリメイクされた時、神様がたくさん追加されたけれど、
それよりも一族の顔グラを追加してもらえた方が
もっとずっとうれしかったです。
佐嶋さんの仕事ばっかり増やしちゃうけれど……。
顔グラ増やすのがもう無理、っていうなら、
髪の色のパターンを倍に増やすだけでも、
PSP版をさらにあと5年は余裕で楽しむ自信があります。
一族その他、キャラクターのグラフィックに関しては
全体的には「きれいになったなぁ」という印象ですが、
3DCGって、日々の進化が著しい(と思われる)世界なので、
少ししたらすぐ見劣りしそうで、ちょっと心配。
「前作のように、前作以上に、10年も20年も遊び続けてもらえるように」
っていうのが製作側のコンセプトだったと思うけれど、
よかったのかなぁ、これ。
前作は、グラフィックや絵柄に関しては
「発売された時点で、すでにちょっと古くさい雰囲気」で、それは
「最初から『古くさい』と感じられたものは、
その後、時間が経ってからも一定の古くささを感じるだけですむから」
という理由があったとか何とか、攻略本に載っていたような気がします。
(ソースをよく確認しないままで失礼します)
今作も、そのポリシーで行っちゃってよかったのになぁ。
海外展開を考えると、見栄えを重視しないとダメだったのかなぁ。
ああ、そういえば、見栄えで思い出したけれど、
今作では、鬼にも属性がついたのですが、
色違いが量産されているせいで、ちょっと手抜きっぽく見えてしまうのですよね。
鬼神はともかく、普通の鬼さんたちの属性違いを出さなきゃいけない理由って、
何かあるんですかね?
プレイヤーとして、もしかしたらすごくアホな発言かもしれませんが、
似たようなのとばっかり戦ってるなぁ、と思っちゃうんで……。
「近くにいる鬼神の属性をプレイヤーに伝えるため」、ですか?
そんなの、別にそこまで重要じゃないと思うんだけれども、よくわからないや。