谷川史子の「忘れられない」を読みました。
タイトルから何となく予想はしていたけれど、今回は切ないお話が多いなぁ。
いちばん印象的で好きだなぁと思ったのは
最後に収められていた短編の「春の前日」。
10Pという限られた枚数の中で
切なさをすぱっと鮮やかに切り取っていて、余韻がある。
何か、ユーミンの歌みたいな感じですね、これ。
うまく説明できないけれど。違うかな。
あと、「つまさきで踊る」も好き。
谷川史子が描く男性視点のお話は、
いつもの女の子視点のものとはまた違った味があります。
© 2010 SAKURAI Yoshino