ずっと書きそびれていた矯正アイテム、「リリーフワックス」についてのメモ。
装置やワイヤーが当たって痛い時に使います。
大きさ比較用に100円玉と一緒に撮ってみたのですが、
グレーのケースは薄っぺらいマッチ箱くらいのサイズ、かな?
この中身のやや透明感のある白いのがワックスで、
食べても大丈夫な特殊なシリコンでできているそうです。
ちなみに、無味無臭で、けっこう硬い。
ひからびかけた練り消し程度、かなぁ。
5本の棒状に何となく分かれているのですが
この写真だと、ちょっとわかりにくいかも?
そして、使い方は以下のとおり。
- 清潔な手で、適量(ほんの少し)を取る。
- しばらく揉んで温めて柔らかくして平べったく伸ばす。
- 装置の、頬や舌などに当たって痛い部分の水分を拭き取る。
(濡れた状態では、ワックスがうまく付かないので)
(私は、丸めたティッシュをしばらく口に突っ込んでいました)
- 装置の気になる出っ張りを覆うように、ワックスを押し付ける。
こう書くと簡単そうですが、慣れるまでけっこう大変でした。
まず、どこが痛みや傷の原因になっているのか、自分でも把握できなくて
ピンポイントに宛てがうのが難しいです(私だけ?)。
拡大鏡とかがあれば、映して確認という手もあるけれども。
そんなこんなでもたもたしているうちに
せっかく水分を拭き取ったところにもすぐ涎が溢れてきて、
あわわ、あわわわー!
だいたい、揉んでもなかなか柔らかくならなくて、むむむ。
あ、でも、これ(↑)については、たまたまお風呂上がりに
ぽかぽかの手でワックスの付け直しを試みたら
ちょこっと揉んですぐに柔らかくなったので、びっくりしました。
末端冷え性な私の手では温もりが足りないということか……。
ともかく、ちょっと前まではその扱い辛さが先に立ったのと
そもそも、そこまで痛い思いをしたことがなかった&
「これくらいは仕方ないんだ、がんばろう」と耐え忍んでしまったのとで、
興味本位でちょこっと使ってみたきり、すっかり放置していたのでした。
ワックスのありがたみを初めて知ったのは、5月末の定期診察の後。
やたらと舌に傷ができて、ほんとうに痛くて辛くて、
存在を忘れかけていたこのワックスを引っ張り出して
試行錯誤することに。
初めのうちは、どこが傷の原因になっているのかよくわからず、
漠然と「下の歯列の右半分のどこか」があやしい、おかしい、
という状態だったので、
ワックスも多めに引きちぎって伸ばして
がばっと歯の裏の装置を覆うようにして様子を見ていました。
しかし、1回で使い捨て(?)の素材で、
食事の時に付けたままでいたとしても
いつの間にか外れてなくなっているし
(たぶん、食べものと一緒に飲み込んでいたのだろうなぁ)
歯磨きの時には取らざるを得ない。
つまり、日に3回、新しく付け直すわけで、一旦使い始めると消費が速い速い。
特に、今回の私は豪快な使い方をしていたので(たぶん)
あっという間になくなってしまいました。
先日の私の場合は、その後、ワイヤーを調整してもらって
痛みや傷からはめでたく解放されたので、
現在はワックスに頼らずに生きています。
うーん、楽だね!
ワックスは痛みを軽減するというメリットも大きいけれど、
歯磨きの時に、古いものを丁寧にかき出して
その後、新しく付け直す、というのが
慣れない私には手間取ってしまって……。
まぁ、でも、急患として診てもらった時に
念のために買っておいた、この手付けずのままのワックスは
御守代わりに大事にしておこう。
この先は、もう、この子の出番がありませんように。
あっ、そうそう、ワックスの代わりに
シュガーレスガムを使う人も、中にはいらっしゃるようですよ。
個人的にはこちらの方が使い勝手がよさそうな気もする。
矯正中は、基本的には
ガムやキャラメルのような、装置にくっつきやすい食べ物は
あまり推奨されないと思うけれど(装置が壊れる原因にもなるので)、
ワックスよりも柔らかくて扱いやすそうです。