先日録っておいた「耳をすませば」を鑑賞。
ジブリのアニメではなく、実写映画版です。
私はけっこう楽しめたけれど、
いろいろ中途半端でちょっと惜しかったなぁ、という印象。
「原作あるいはアニメ版の実写化」ではなく、
「アニメ版の10年後を描いたオリジナルストーリー」とのことですが、
まず、そもそもアニメ版は、実はあちこち原作とは違うんだよね。
私は原作は未読なので、ネットで小耳に挟んだ程度ではありますが、
聖司くんがヴァイオリニストを目指していたというのを
ヴァイオリン職人志望としたり、
告白するのをプロポーズに変えたり、とか。
それが、この実写版では、
アニメ版の設定&展開をそのまま踏襲するわけにもいかず、
聖司くんがチェリストになっていたり、
回想シーンを見るに、例のプロポーズは原作準拠の告白になっていたり、
アニメオリジナルのカントリー・ロード絡みの要素はなく、
代わりに(?)、「翼をください」がテーマになっていたりします。
でも、世間的にはきっと、アニメ版の方が広く知られていて、
あと、当然のことながらアニメと実写との差異もあるわけで、
あのジブリの2人が大好きだという人が、
がっかりしたり怒ってしまっているのも、ちょっとわかるなぁ、と思いました。
アニメ版は「恋! 夢! 青春!」って感じだったけれど、
実写版の成長した2人は、
年齢的にもどうしたって「仕事、生き方、現実」なんかと直面せざるを得ないから、
まっすぐキラキラピカピカ、ではないものも見せられて、
戸惑ってしまったのかもなぁ、って。
(おばちゃんの私からすれば、十分キラキラでこそばゆかったけれども)
まぁ、でも、私も、
雫ちゃんには「書くこと」を続けていってほしいなぁ、と思ったよ。
疲れたら、休んだりしてもいいから。
ところで、成長した聖司くんが桃李くんでしたね!
あらあら、こんな役もやっていたのねぇ、うれしいねぇ!
(親戚のおばちゃん目線で応援中)