「サイダーのように言葉が湧き上がる」

 2023/09/14 Thu

エンタメ

映画 「サイダーのように言葉が湧き上がる」

先日録っておいた「サイダーのように言葉が湧き上がる」を鑑賞。
私、こういうの好きー!
さわやかで甘酸っぱい、ひと夏の恋物語を、
鮮やかに切り取ったような作品です。

まず、見た目というか、作画が好みでした。
ちょっと、わたせせいぞう風味というか、
背景は特に、リアル志向ではなくイラスト風に処理されていて、
人物の影の付け方なんかも、あっさり、さらっとした感じ。

出っ歯がコンプレックスで、矯正治療中で、
それでも、マスクをつけながら動画配信もしているスマイルちゃんが、
とにかく可愛いです。
何でもすぐ「カワイイ!」と表現しちゃうんだけれど、
心からそう思って、肯定してくれているんだな、と伝わってきて、
こんなふうに応援してもらえたりしたら、そりゃあドキドキしちゃうよね。
声も好きだな、と思っていたら、杉咲花ちゃんだったかー!

主人公は俳句が趣味のチェリーくんという少年なのですが、
直接、人と会話するのは苦手で、すぐ緊張しちゃうところとか、
ちょっと親近感もあって、ずっと見守るような気持ちで見ていました。

そうそう、「山桜」が「花より先に葉(歯)が出る」ことから
「出っ歯」をも意味していることを、初めて知りました。ヘぇ〜!
まぁ、悪口ではあるけれど、おもしろいなぁ!
私自身も出っ歯を気にして矯正をした人間ですが、
作中ではそれ自体を否定的には描かなかったのも印象的でした。
チェリーくん作の「山桜 かくしたその葉 ぼくはすき」という一句も、
クライマックスにて、人前で話すのをあんなに苦手としていた彼が、
声を張り上げてスマイルちゃんに向けて詠み上げるシーンも、すごくよかったなぁ。

あ、よかったといえば、物語のキーでもある劇中歌の「YAMAZAKURA」ですが、
歌っているのが大貫妙子(敬称略)なんですよね。
これも個人的には「おおっ」ポイントでした。
このお方については、「ぼくの地球を守って」のイメージアルバム内の歌で知って、
その他のご活動についてはそこまで詳しくはないのですが(すみません……)、
私の「好きな声」の幅をぐわーっと広げて下さったので、
こうして思いがけずお名前を見かけたり曲が流れたりすると、ぽわっとしちゃいます。

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桜衣淑乃(SAKURAI Yoshino)
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ラクをするための手間は惜しまず
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本館サイト「花楽紗【KARAKUSA】」

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