先日録っておいた「サイダーのように言葉が湧き上がる」を鑑賞。
私、こういうの好きー!
さわやかで甘酸っぱい、ひと夏の恋物語を、
鮮やかに切り取ったような作品です。
まず、見た目というか、作画が好みでした。
ちょっと、わたせせいぞう風味というか、
背景は特に、リアル志向ではなくイラスト風に処理されていて、
人物の影の付け方なんかも、あっさり、さらっとした感じ。
出っ歯がコンプレックスで、矯正治療中で、
それでも、マスクをつけながら動画配信もしているスマイルちゃんが、
とにかく可愛いです。
何でもすぐ「カワイイ!」と表現しちゃうんだけれど、
心からそう思って、肯定してくれているんだな、と伝わってきて、
こんなふうに応援してもらえたりしたら、そりゃあドキドキしちゃうよね。
声も好きだな、と思っていたら、杉咲花ちゃんだったかー!
主人公は俳句が趣味のチェリーくんという少年なのですが、
直接、人と会話するのは苦手で、すぐ緊張しちゃうところとか、
ちょっと親近感もあって、ずっと見守るような気持ちで見ていました。
そうそう、「山桜」が「花より先に葉(歯)が出る」ことから
「出っ歯」をも意味していることを、初めて知りました。ヘぇ〜!
まぁ、悪口ではあるけれど、おもしろいなぁ!
私自身も出っ歯を気にして矯正をした人間ですが、
作中ではそれ自体を否定的には描かなかったのも印象的でした。
チェリーくん作の「山桜 かくしたその葉 ぼくはすき」という一句も、
クライマックスにて、人前で話すのをあんなに苦手としていた彼が、
声を張り上げてスマイルちゃんに向けて詠み上げるシーンも、すごくよかったなぁ。
あ、よかったといえば、物語のキーでもある劇中歌の「YAMAZAKURA」ですが、
歌っているのが大貫妙子(敬称略)なんですよね。
これも個人的には「おおっ」ポイントでした。
このお方については、「ぼくの地球を守って」のイメージアルバム内の歌で知って、
その他のご活動についてはそこまで詳しくはないのですが(すみません……)、
私の「好きな声」の幅をぐわーっと広げて下さったので、
こうして思いがけずお名前を見かけたり曲が流れたりすると、ぽわっとしちゃいます。