最寄りのスーパーへ買い出しに行く途中に、
何度か団地のエレベーターホールで顔を合わせたことのある老婦人が
こちらへ向かってきていることに気付きました。
「こんにちは〜」と声をかけたら、その方はピタッと足を止めて
「あんた誰? 耳が聞こえん!」と警戒したような口調で問われて、
「あれ?」と一瞬迷ったけれど、会釈してそのまま逃げました。
前に何度か、軽く会話した印象だと、若干、認知症が進んでいる可能性があるし、
いつもと違う場所だと、相手が誰だか確証が持てない、っていうの、
私にも経験あるからねぇ。
別に私の存在を覚えてもらう必要もないし、
突然声を掛けて、不安がらせるだけだったら申し訳ないし。
10年ほど前までの、同じ団地の別棟の、実家で暮らしていた頃は、
同じように家族で暮らしているご家庭が多かったように思うし、
通路やホールでのあいさつもよく交わしていました。
でも、今、自分が住んでいるこの棟は、
間取りの都合もあるのか、単身者が多いみたいで、
引っ越した当初は、それまでと同じ感覚で顔を合わせた人にあいさつをしても
少し驚かれたりすることが少なくなかったのですよね、実は。
何だか、あいさつをする習慣がなさそうというか、不慣れな感じで。
まぁ、特に仲良くしたいとかでもなく、こちらもただの癖でやっているので、
リアクションは気にせず「こんにちは〜」ってやっていますが。
だけど、うーん、団地の外に出たら、他人のふりをしていた方がいいのかなぁ。
「『親しいというほどでもないご近所さん』にあいさつをするエリア」
の見極めって、難しいなぁ……。