先日録っておいた「そして、バトンは渡された」を鑑賞。
前情報は何も持たずに何となく見始めたのですが、けっこうおもしろかったです。
2組の親子のお話が、なるほど、こう繋がるのか〜、って。
優子ちゃんはとてもいい子に育ったし、よかったねぇ、とも思います。
ただ、でも、これはフィクションだから楽しめるのであって、
実際に梨花さんみたいな母親がいたら、わりと本気で苛立ってしまいそう。
彼女なりに全身全力で愛したからこその行動なのだろうけれど、
小さな子ども(みいたん)にとって、父親や環境がコロコロ変わるなんて、
ただストレスでしかないのでは。
心配のしすぎかもしれないけれど、事件としても物語上でも、
「養父からの虐待を受ける子ども」の存在を知っているので、
正直ちょっと、うーん、これはまずいでしょ、って思っちゃう。
まぁ、優子ちゃんがいい子に育ったのは、
奇跡的に養父がどちらもまともでいい人だったおかげもあるし、
そうなると、梨花さん、男を見る目は確かだったとは言えるけれども。
あと、他人がせっかく書いたり送ったりしたお手紙を
ずっと隠して縁を断ち切らせようとしたのもマイナスポイント。
これも愛ゆえに、とのことですが、私自身も小さい頃から文通をしていたので、
それを身近な、しかも信頼する母親に邪魔されていたというのは
何年経っても腹が立つし、悲しくなってしまうよ。
大事に取っておいてくれるくらいなら、最初から好きにさせてほしいよ。
その上で、自分にはみいたんが必要だということを伝えればよかったじゃないか。
……と、文句ばかり言ってしまいましたが、これも素直な感想です。
難しいですよねぇ、愛って。