月食、帰宅途中に欠けていくところのみですが、私も観測しましたよ。
駅から自宅までは、東へ向かってずんずん歩いていくのですが、
20分ちょっとのその時間にも、少しずつですが変化していくのがわかって、
おもしろいなぁ、すごいなぁ、と思いました。
天王星食も含めたかたちで日本で月食が見られたのは、前回は信長の時代ということで、
うおお、ふおおお、な気持ち。
日食やら月食やらの天体ショーの仕組みが解明された今でも、
こうして実際に目の当たりにすると不思議でたまらなくなったりするので、
当時の人々にとっては、そりゃあもう、大変な騒ぎだったんだろうなぁ。
そういえば、家へ向かう途中にとある公園を突っ切るのですが、
そこのベンチに座ったおばあちゃんが数珠を手にして
「南無妙法蓮華経、南無妙法蓮華経……」って繰り返し唱えて、ちょっとびっくり。
何かのおまじないなのか、お祈りなのか、よくわかりませんが、
「食」を恐れる一般市民を描いた、時代劇のワンシーンみたいでした。
ほんとうに、何だったんだろう、あれ……。
一方で、自宅の近くでは見知らぬおじいさんに、
「月、見てみて! 皆既月食! ねえ!」と声をかけられて
「はい、きれいですよね〜」と答えたりもしました。
すごくウキウキな声で、楽しんでらっしゃるんだなぁ、と思いました。
何だか、久しぶりに平和なニュースで日本が盛り上がった気がするなぁ。
毎日、こういうのばかりだといいんだけどな。