小学生の頃にTVで一度見たきりだけれど、いろいろと衝撃を受けた
角川映画の「里見八犬伝」。
久しぶりに放映されていたので録っておいたものを
遅ればせながら鑑賞したのですが、やー、おもしろかったぁ!
劇場公開は1983年だったそうで、私が過去に初めて見た時点でも
ちょっと古くさい、懐かしい雰囲気は漂っていたのですが、
こういう「伝奇アクションファンタジー」って、やっぱり好きだなぁ。
原典である馬琴の小説をきっちりと読んだことはないし、
この映画の原作とされる鎌田敏夫の小説もよくは知らないのですが、
細かいことは放っておいて、勢いでガーッと進んでいって、
それでも惹きつけられるものがあって、
最後は「静姫、親兵衛、よかったねぇ」という気持ちになりました。
薬師丸ひろ子が可愛いし、真田広之はかっこいいし、
「そうか、これはアイドル映画でもあったんだ」と改めて思ったりもしました。
ちなみに私にとっていちばん身近(?)だった八犬伝は
OVAの「THE八犬伝」です。
山形厚史氏のキャラデザがとても好きで、
ニュータイプに載っていた特集も、いつも舐めるように読んでいたなぁ。
そして、八犬伝熱が高まっていた頃に、古本屋さんでこの角川版の同人誌を見つけて、
「そういえば、そんな映画あった!」と懐かしく思い出したりしていたのでした。
それはともかく、静姫が、
記憶に残っていた以上に活発でちょっと笑ってしまいました。
身分差のあるカップルが最後に駆け落ちっぽく結ばれるラストって、
「でも、お姫様なんて生活力なさそうだし、苦労しそうだなぁ」
などといらぬ心配がちらりと浮かんでしまうこともあるけれど、
あのたくましい姫さんなら、うん、きっと大丈夫!