「フランソワ・ポンポン展」に行ってきましたよ。
動物や生き物が好きな人全てにおすすめしたい、
楽しくて見応えのある作品ばかりでしたよ〜。
実はこの「フランソワ・ポンポン」というフランスの彫刻家については、
少し前まで全く知りませんでした。
が、いつだったかの「びじゅチューン!」にて
彼の代表作「シロクマ」をモデルとした
「歩く泡」という楽曲が放映されたのですよね。
[びじゅチューン!] 歩く泡
発想の源は、フランスの彫刻家フランソワ・ポンポン「白熊」(オルセー美術館)。きめこまかい泡でできたかのような巨大な彫刻。中身はメレンゲ?と想像します。登場するのは〈博士、それ象牙多層球ですよ〉の博士。博士が実験室で材料を混ぜ合わせた泡が白熊の形になり、歩き始めて町をさまようストーリー。
「♪あ〜あ〜 楽しい〜な〜 歩〜くの〜は〜 ポ〜ンポ〜ン〜」
という歌詞が妙に気に入って、
最初は「ポンポン」が作者名だとは思わなかったくらいだったけれど
「シロクマ」と「ポンポン」のことはこの時に覚えたのでした。
そして少し前、市が発行している広報の表紙の片隅に
この展覧会の告知がシロクマの画像付きで載っていて、
「ん? この白い熊……『ポンポン』……、はっ! 『歩く泡』!?」
と気が付いて、行ける日を楽しみにしていたのでした。
何というか、ぶっちゃけ「びじゅチューン!」ミーハーとして
軽い気持ちでふらっと出かけたのですが、
数々の作品を見たり、彼についてのエピソードを知っていくうちに、
作品についても彼自身についても興味や愛着が湧いて
すっかりファンになってしまいましたよ。
生き物の姿を、特徴をよくとらえつつ毛並みなどはすっきりとデフォルメして、
古代の遺跡とかどこぞの出土品とか言われても納得しそうだけれど
とてもモダンな雰囲気もして、すごくおしゃれで素敵です。
あと、彼は作品制作のために動物園に足繁く通って
観察を続けていたそうですが、
動物たちも彼のことを覚えて懐いてしまって
彼を見ると集まってきた、なんて話も残っていて、
もう、そういう逸話、大好きだわぁ〜!
若冲が鶏を描くためにまず飼うことから始めた、とか、
そういうの、みんなも好きでしょ?
お土産に買ったポストカードでも、
彼自身と飼っていた鳩さんの写真の絵柄のを選んでしまいました。
もう、これ1枚だけでも、愛情が伝わりますよねぇ。好き!
そうそう、作品には鳥類もいくつか取り上げられていて、
ポストカードには採用されていなかったけれど
鳩がぽすっと首を胴体に埋めて
全体的にモフッとしたシルエットになって休んでいる像とか、
そのためのスケッチとか、
「あー、これ、鳥好きのBちゃんに見せたい〜!」
などと思ったり、していました。
大半の作品は、ショウケースが壁から離して設置してあったので、
360度どこからも眺めることができて、おもしろかったなぁ。
そして、銅像とかの作り方って、手間がかかって大変だなぁ、と思いました。
パネル展示で解説されていたけれど、
原型を作って、型取りして型取りして型取りして金属流し込んで完成、
みたいな、ほええ〜、って感じでした。
あっ、それから、音声ガイドの常盤貴子(敬称略)の声が
あったかくて優しく、とてもよかったですよ。
そんなわけで、大満足して帰ってきたのでした。
行ってよかったー!