実家の父が、最近は株式ニュースしか見なくなったと聞きました。
見なくなった、というか、見たがらなくなった、というか。
理由は、虐待など、小さな子どもが犠牲になる事件があまりにも多くて
辛くなってしまったから、だそうです。
(ニュース以外のドラマなどは、変わらず楽しく視聴している模様)
父はもともと私以上の怖がりで、
怪我など身体的に痛い話とか、病気のこととか
「聞くだけでもイヤ、怖い」と過剰に拒否反応を示すタイプで、
病院も嫌いだし飛行機にも乗ったことはありません。
それに加えて、本人が明言したことはないけれど、
かなりの子ども好きだと思うのですよね。
甥っ子(父にとっての孫)にメロメロになっているのは
血の繋がりもあるから当然かもしれないけれど、それだけではないと思う。
例えば、今の実家は目の前に広場があって
平日の午後や休日なんかは
子どもたちの遊ぶ声がけっこう響いてきたりもするのですが、
そういうのは特に気にならない、むしろ安心する、というところがあるみたいで。
そういう、痛みや恐怖に対する共感能力が高い(たぶん)というのと
子どもに対しては基本的に寛容、というのとで、
特に小さな子どもが亡くなってしまうようなニュースが続くと
しんどくて耳を塞ぎたくなってしまうのだろうなぁ。
虐待自体は、最近急に増えてきたのではなく
報道される件数が増えてきたのでそう感じられるのだ、
という話もよく聞くけれど、
悲しいニュースは多いよりも少ない方がやっぱりいいよなぁ、
と思ったのでした。