録りためていた「ダウントン・アビー シーズン6(ファイナルシーズン)」を、
先日、怒涛の勢いでシーズン5を一気見した、その余波で
こちらも毎日2本とかの勢いで一気見してしまいました。はぁはぁ。
お盆休みまで置いておくつもりだったのに、
もう、先の展開が気になって気になって……!
いやー、今回もおもしろかったですよー。
これがファイナルシーズンということで
最終回はちゃんと全員幸せになっていて、胸がいっぱいです。
もうね、この一家&使用人一同を全52話分、
劇中時間で13年分見守ってきているわけだから、
いろいろあったけれど、ほんとうによかったなぁ、って、じんわり……。
NHKのことだから、たぶん、
忘れた頃に再放送をしてくれると思うのですよ。
もしも興味がわいたら、ぜひ見てほしいドラマです。
要はイギリスの時代劇で、空想大河ドラマ的な物語だけれど
歴史的な背景については予備知識がなくても大丈夫だし、
もしあの時代(1912〜1925年)について詳しいなら
きっとさらに楽しめるはず。
社会的な状況がどんどん変わって、価値観も多様化していく中で
貴族や富裕層、使用人がどんなふうに生きていったのかを
退屈させない展開や名台詞の数々で描いています。
途中でちょこちょこ、重苦しいエピソードも入るけれど、
最後はちゃんとハッピーエンドなので安心してください。
と、暑苦しく薦めてしまいましたが、
以下はネタバレを含んだ雑感メモです。
これから見る予定のある方はご注意くださいね〜。
いやー、もう、とにかくバローさんが、ねぇ、ああ、もう!
ていうか、私もずっと、副執事を執事にするのがいちばん自然なのに、
とイライラしていたので、ほっとしました。
確かに、彼はひどいこともいろいろやらかしてきたけれど、
根はすごく繊細なんだし、ジョージお坊っちゃまも懐いているし、
彼を解雇するのは多大な損失だと思ったので、やれやれ。
メアリーは、マリゴールドの件に気付いた後、
ドリュー夫妻が引っ越した経緯なども知って
それでまたイーディスとやりあったりするのかな、
と心配していたのですが、そっちには持っていかなかったのか。
やー、だって、イーディスも必死だったは言え
ドリュー夫人がああなってしまったのは
彼女に責任があるわけだしさぁ……。
まぁ、メアリーもこの時はヘンリーの件で荒れていたし、
そこまで追及する気力はなかったんでしょうかね。
そうそう、今回デイジーは癒し枠ではなく
トラブルメーカーっぽい立ち位置でしたね。
メアリーがみんなにヘンリーを薦められていたように、
彼女も「アンディで手を打て」と言われているのが、
ちょっとおもしろかったです。
そして、メイソンさんが他のみんなと仲良くなっていくことに対して
何をそんなにイライラしているんだろうと思ったら、あの台詞。
台詞っていうか、正確にはパットモアさんに諭されて気付いたあのシーンですが、
この時代の(って今でもそう変わらない気もしますが)
身分の低い孤児(? 家族はいないんでしたよね)って、
生きていくだけで大変で、
愛情に恵まれないまま成長してしまうのは珍しくなかったんだろうな、って。
だから、今まで周りに好意を寄せてくれる人が現れても
どう接したらいいのかわからなくて、
いわゆる恋愛下手になっていたのかもしれないな、って。
まぁ、アンディも、あれはダメだろうと思ったけれど、ねぇ。
そうそう、アンディ、字が読めなかったのに下僕のお仕事できてて、
むしろすごいよ、よくがんばってたよ。
それが今では、帳簿までつけられるように……!(ほろり)
ああ、それから、ベイツさん&アンナの赤ちゃんが無事に生まれてよかったです。
この夫婦は波瀾万丈すぎたので、この後は何も起きずに穏やかに過ごしてほしいです。
それからそれから……、
あ、伯爵の派手な吐血シーンにはびっくりしたよねー。
あっ、トム&シビーがアメリカから帰ってきてくれて、ほんとうによかったです。
トムはもう、あの一家になくてはならない存在になってるよね。
これも、シリーズ初期には予想もつかなかった展開だよねぇ。しみじみ……。
実写ドラマだと登場人物の見分けがつかなかったり名前が覚えられなかったりで
とにかく苦手意識が強くて、なかなか積極的には見る気持ちになれないのですが、
こんなに登場人物がたくさんいても、ダウントンは楽しめました。
劇場版新作の話も出ているそうだけれど、
うーん、見たいような見たくないような。
だって、それって、何かまた事件が起きるってことでしょ?
楽しいハプニングならいいんだけれど、彼らの幸せを守りたいのです。
……ってくらい、あの一家に肩入れしちゃっています。ふー……。