昔から、怖い話も痛い話も苦手ですが、
「映像的・感覚的に痛みや恐怖を感じさせるのではない、ちょっと不思議な話」
は大好きで、いくらでも読みたいくらいです。
自分がちょっと鈍いタイプの人間なので、
感受性の鋭い人に憧れたり、そういう方々の体験談にわくわくしてしまいます。
でも、そういった
「怖くない、むしろあったかい感じの体験談」
「霊的なものに助けられたり、守られたりするような物語」
のみを求めて怪談集に首を突っ込むのは、
なかなかリスクが大きいというか、何というか。
「怪談」と銘打たれているものは、当然ながら怖いものが主流なわけで、
夜、トイレに行けなくなったり
お風呂でシャンプーする時に何だか落ち着かなかったりしちゃうんですよねぇ……。
「怖くない怪談」にきちんと正式名称をつけて
「一般的な、怖い怪談」と区別をして、
「怖くない怪談」だけを集めたサイトなり書籍なりがいつかできるといいなぁ、
と他力本願をしています。
「あれは何だったのかしらー……」くらいの、軽いものでいいんだよ。
ちょっと笑っちゃったり、和んだり、そういう心霊譚、
きっと世の中には需要があると思うのですが、どうでしょうかねぇ。