「ツレがうつになりまして。」

 2022/10/16 Sun

エンタメ

映画 「ツレがうつになりまして。」

先日録っておいた「ツレがうつになりまして。」を鑑賞。
NHKでドラマ化されたことは知っているけれど、
こちらは宮﨑あおい&堺雅人主演の劇場版です。

病気を扱ったドラマは感動の押し売りだったり非現実すぎたりして
あんまり好きではないけれど、主演の2人に惹かれて見始めました。
職場の後輩にうつで退職した子がいるし、
私自身も、転職活動がうまくいかなかった頃に、
「うつ病ではないけれど、あれってうつ症状だったのかもなぁ」
という日々を過ごした経験があるので、そういう点からも気になったし。

個人的には、物語として楽しめたけれど、
批判する人が多いのもわかるなぁ、と思いました。
ただ、でも、これはあくまでエンタメ作品で
「うつ病の教科書・解説書・治療法」ではないのだから、
あまりにも批判的な意見にはちょっと驚いてしまいます。
でも、きっと、そういう方々は当事者だったりその家族だったりして、
周りからの理解が得られなかったり苦しかったりしているんだろうなぁ。

原作であるコミックエッセイは未読なので、
今回の映画化にあたって脚色されているのかもしれませんが、
ツレはもともと、几帳面とか神経質とかいうより
何らかの発達障害っぽいような印象も受けました。

あと、演じている堺さん(すきすき!)のおかげで
私の目にはどうしてもチャーミングに映ってしまい、
実際に家族にああいう症状が出たらイラッとしてしまうかもしれないけれど、
だいぶ印象が和らいでしまった気がします。
布団にくるまって肉まんみたいになっている姿とか、可愛いと思ってしまったし。
でも、実際はもっと、重苦しかったり空虚だったり、
壮絶な日々を過ごしている人もいるかもしれないですよね。
そういうのは、もう、人それぞれなんだから、
1つの映画では描ききれないだろうけれど。

主人公は、うつになったツレに対して
とにかくひたすら優しいというわけでもなく、
時々ドスッとストレートな台詞もぶつけていたりするので
見ていて時々ハラハラしちゃったけれど、
「ガンバらないぞ!」とか「特別扱いしない」といった台詞もあったので、
そういうこと……、なのかな? と一応納得。

ただ、心が疲れ切ってしまっている人にとっては
何がトリガーになって最悪の選択に向かうかわからないから、
現実的にはもうちょっと、あとちょっと、配慮した方がいいのでは、
なんて思っちゃったりもしました。

(↑)「街」というサウンドノベルゲームの
市川さん(とあるシナリオの主人公)を思い出したんだよね、
あの人、ちょっとしたことですぐバッドエンドになっちゃってさぁ……。

と、まぁ、話は逸れてしまいましたが、
うつ病がメインテーマではなく「夫婦の絆の物語」として捉えるなら、
いい作品だったのではないかな、と思います。

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桜衣淑乃(SAKURAI Yoshino)
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