録りっぱなしだった「初恋のきた道」を鑑賞。
劇場公開時にふらっと思い付きで見に行って
いっぺんにお気に入りの1本になったものの、
それ以来再び見るチャンスがなくて、今回が2度目です。
主人公の青年が、父の葬儀のために
故郷の村に帰ってくるところから話が始まって、
両親の若かりし頃の思い出が語られていく、という構成。
現代がモノクロ映像で、回想がカラー映像という、
ちょっと変わった作品です。
もう、このチャン・ツィイー(若かりし頃の母の役)が可愛くて!
初めて見た時は名前を知らなくて(これが彼女の映画デビュー作)、
その後、これまたふらっと思い付きで見に行った「グリーン・デスティニー」で、
「あれっ、この子って『初恋のきた道』の子!?」
と見ている最中に気が付いてびっくりした記憶があります。
それからしばらく、アクション系の作品にいっぱい出ていましたよね、彼女。
話が逸れました。
ええと……、そうそう、で、この映画なのですが、
うーん、久しぶりに見てみると、何というか、
これ、ツィイーを可愛いと思えない人にはツライかもねぇ……。
画面に映っているのは、ツィイーオンリーなことも多いし……。
回想シーンでは、両親のなれそめや
母がどれだけ父のことを好きだったか、
ということが丹念に描かれているわけですが、
一途すぎて病的っていうか、ちょっと……怖いね……?
いやいやいや、可愛いんだけど!すっごく!
でも、めっちゃくちゃ寒そうな吹雪の中で待ち伏せしてるシーンとか、
もう帰んなよ!前髪凍ってるし!眉毛にも雪積もってるし!
なんて思っちゃいましたよ。
これを見ている今、寒い季節だから、よけいにね。
(首までこたつに潜り込みつつ)
あー、でも、瀬戸物修理のおじさん&おばあちゃんのシーンは
久しぶりに見ても、やっぱりいいなぁ、大好きだなぁと思いました。
「直すよりも買った方が安いよ」
「これを使った人が、娘の心まで持って行ってしまったんだ。
せめて器くらいは直してやりたい」
「そういうことなら、心を込めて修理しよう」
っていう、あそこです(うろ覚え)。
この修理のシーンも含めた、きのこ餃子のエピソードがすごくいい。
父にどうしても食べさせたくて、餃子を抱えて走って走って、
追いかけて追いつけなくて転んで割っちゃう、
しかも髪留めをなくしちゃう、
っていう、あのへんの流れが、もう……!
後に、母がこの修理された器に気付いて涙を流すシーンとか、
いいですよねぇ。
父が教師として村にやってきた時、一目で好きになって
家に素っ飛んで帰って、新しい服に着替えたり
わざわざ学校の近くの井戸まで、家からはるばる水を汲みに行ったり、
ぶっちゃけストーカーっぽいけれど、それでもやっぱり可愛いです。きゅん。